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長田澪が日本代表入りに後ろ向き「長距離移動の数日後、ベストパフォーマンスを発揮するのは難しい」

ブレーメンの長田澪(ミオ・バックハウス)。写真:picture alliance/アフロ

ブレーメンで正守護神に。ドイツ代表入りの可能性も残すなか、「いま決断を迫られれば、断るだろう」。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部ヴェルダー・ブレーメンのGK長田澪(Mio BACKHAUS)がこのほど、自身の代表入りの可能性について語った。もしも現時点で決断を迫られた場合、日本代表入りはおそらく断るだろうと、率直な思いを明かした。

 21歳の長田はドイツ人の父と日本人の母のもとに生まれ、幼少期を日本で過ごした。U-15日本代表としてプレーした経歴を持つ一方、渡独後はU-16からU-21までドイツ代表に選ばれてきた。フル代表での出場歴はこれまでないため、現段階では日本とドイツ、いずれの代表も選択できる立場にある。

 今回『ビルド』の取材に応じて、『トランスファーマルクト』が引用。長田は現段階で日本代表から招集の話が来た場合、「そのオファーに惑わされることはありません。決めなければいけないのならば、断るでしょう」と答えている。

 現在集中しているのは、ブレーメンで安定したパフォーマンスを続けて、勝利と1部残留に貢献すること。加えて、日本代表を選択してデビューした場合、ドイツ代表入りの可能性が潰える。

 その決断を焦るつもりはない。何より「日本への長距離移動が問題になります。定期的にある長距離フライトをこなした数日後、クラブで最高のパフォーマンスを発揮するのは難しいです」と説明。多くの日本代表選手が苦しんできた移動による負荷、時差への対応の難しさを、冷静に見ている。

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 パルマ・カルチョ1913の鈴木彩艶に続き、欧州5大リーグで守護神の座を掴んだ若き日本代表候補だ。今季これまでリーグ6試合に出場している長田は、一戦ごとに評価を高めている。今はブレーメンでの目の前の戦いに集中している。