「クラブに裏切られた」サラーとスロット監督の軋轢が表面化、リバプールどうなる?
リバプールFCのエンブレム (C)SAKANOWA
指揮官交代を問う以上に…根深い問題になる可能性も。
[プレミアリーグ 15節] リーズ 3-3 リバプール/2025年12月7日(現地6日)/エランド・ロード
イングランド・プレミアリーグ第15節、リバプールFCはリーズ・ユナイテッドFCとのアウェーゲーム、90+6分の日本代表MF田中碧のボレー弾に沈み、3―3で引き分けた。田中はプレミアリーグ2試合連続ゴール。一方、リバプールの遠藤航は84分から途中出場したものの逃げ切りに失敗した。
そして3試合連続ベンチスタートとなったリバプールのモハメド・サラーは試合後に取材に応じて、クラブへの不満を露にした。この発言が波紋を広げている。
『スカイ』によると、サラーは「クラブは私を裏切った」「誰かが私をクラブに置くことを望んでいない」と吐露。そのうえで、クラブの“何者か”を批判したのだ。
「このクラブのため、特に昨シーズンは長年にわたり本当に多くのことを成し遂げてきた。今はベンチに座っているが、なぜなのかは分からない。クラブが私を裏切ったように思う。誰かが私にすべての責任を負わせようとしていたのは明らか」
昨季得点王を獲得しリーグ制覇に大きく貢献したエースは、 「夏にはクラブがたくさん約束をしてくれたが、今は3試合連続でベンチに座っているだけ。約束を守ってくれているとは言えない」と納得しない。
サラーは「監督とは以前から良い関係を築いていると何度も言ってきた。突然、全く関係が切れた。理由は分からないが、誰かが私をクラブに残したくないと思っているように思う」とも語り、アルネ・スロット監督への直接的な批判は避けた。クラブの何かしらの力が働いているのではないかと主張している。
しかもサラーはエジプト代表としてアフリカ・ネーションズカップに出場する予定だ。そのため12月15日から年明けまで、チーム不在になる。そのため年内最後となる次節のホームでのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC戦は、家族を呼んでいる。
「家族に『ブライトンの試合に来て』って伝えている。出場できるかどうかは分からないけど、とにかく楽しむつもり。これから何が起こるかわからないから、心の中ではあの試合を楽しもうと思っている」
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サラーにはサウジアラビアリーグからオファーがあると言われる。ただ、そのブライトン戦が最後になる可能性があるのか? と問われたサラーは「サッカーでは何が起こるか分からない。この状況は受け入れられない。このクラブのために本当に多くのことをしてきた」とだけ答えたそうだ。




