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【浦和】スコルジャ監督が特別シーズンまで契約更新、堀之内SDは“戦力アップ”で応えたい

浦和のスコルジャ監督。(Photo by Alex Pantling - FIFA/FIFA via Getty Images)

クラブW杯に日本勢で唯一出場も、2年連続で優秀選手の受賞者なし。“タレント不足”は明らか。

 J1リーグの浦和レッズは12月9日、マチェイ・スコルジャ監督(Maciej Skorza)が2026年の特別シーズン(百年構想リーグ)までチームを率いることを正式に発表した。

 スコルジャ監督は1972年1月10日生まれ、ポーランド出身の53歳。これまでポーランド代表アシスタントコーチ、アミカ・ヴロンキ、レフ・ポズナン、レギア・ワルシャワ、UAE U-23代表などを指揮。浦和では2023シーズンに続き、2024年9月の復帰を経て今季までチームを率いた。

 チームは今夏、アメリカで開催されたFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)に日本勢で唯一出場したものの、グループステージ全敗に終わった。また優勝を目標に掲げたリーグ戦でも16勝11分11敗、勝点59の7位でシーズンを終えている。

 終盤は勝負どころの8試合中7試合で無得点となるなど、攻撃面の停滞感は深刻だった。前日に発表されたJリーグ優秀選手賞の選出はゼロ。2年連続受賞なしと、戦力不足は否めない状況だ。

 堀之内聖スポーツダイレクターは「成長」を強調してきたものの、クラブW杯惨敗後も大幅な補強を行わず、上位争いに必要な選手層とは言えないまま低迷を見過ごしていると言われても過言ではない状況だ。2026-27シーズンへ向けて、リーグトップの資金力を生かし、J最強クラスのタレントの補強が強く待望される。

 スコルジャ監督はクラブを通じ、次のようにコメントしている。

「まず、この非常に難しいシーズンを最後までともに闘ってくれたことに、心から感謝しています。浦和レッズにとって決して簡単なシーズンではありませんでしたし、ファン・サポーターの皆さんには残念な思いをさせてしまったと感じています。来シーズンに向けた改善については、まず私自身の判断から見直していく必要があります。

 これまでの私自身の経験に加え、スタッフ全員が積み重ねてきた経験を最大限に生かし、チームを最良の形で準備していかなければなりません。来シーズンは4カ月という短期開催となりますが、結果を出すためには準備とその精度が極めて重要です。その部分にしっかりフォーカスしながら、チームと向き合っていきたいと思います。

 新しいシーズンが始まるにあたり、私を信頼し託してくれたクラブに改めて感謝したいと思います。来シーズンは、皆さんとともに、これまでとは違った気持ち、違った雰囲気で闘えるシーズンにしたいと思います。

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 また、皆さんとともに闘えることを楽しみにしています」