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【浦和】退任決定のリカルド監督「心残りはあります」。補強の出遅れ、相次いだ負傷離脱を悔やむ…

浦和のリカルド・ロドリゲス監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

16日のフランクフルト戦まで指揮。

[J1 34節] 浦和 – 福岡/2022年11月5日14:00/埼玉スタジアム

 J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が11月4日、翌日のアビスパ福岡戦を前にオンラインによる記者会見を行い、「一番いい浦和を見せたい」と意気込みを示すとともに、今季限りでの退任決定に伴う思いを語った。

 浦和を2シーズン率いて、昨季は天皇杯で優勝、今季はAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の東地区を制して来年2月開催の決勝進出を決めた。2022シーズンは大幅な選手の入れ替えを行いリカルドカラーの濃い戦力が増えただけに、あと1年体制が継続されるのでは――とも予想されていた。

 しかし浦和のフットボール本部は、打ち出していた3か年計画の3年目、リーグ優勝を目標に掲げながら残留争いに加わってしまったことを鑑み、今季限りで監督職を解くと決めた。

 記者会見のなかで、心残りがあるとすれば、という質問を受けた指揮官は次のように答えた。

「もちろん心残りはあります。なぜ続投しないのかとも考え、今シーズンを振り返ると、まず補強のところで不運がありました。獲得したかったものの、それができなかった選手がいました。

 昨年末、天皇杯のセレッソ大阪戦、大分トリニータ戦の準備を進めていたなか、移籍マーケットに入っていくのが、少し出遅れた部分もありました。また、リンセンなど、もっと早い時期に来ていたほうが理想的でした」

 そしてリカルド監督自身も過去にスポーツ・ダイレクターを担当した経験があると言い、「その補強の難しさはよく分かっています。非常に不運だったと思います」と振り返った。

「ここで一つ思えるのは、オフの間、もちろん気にしながら連絡を取り合っていましたが、もっと密にそれができていればと思いました。

 また、さらに早く4-3-3に移行していても良かったのかなと考えることもあります。ただモーベルグの状態が上がってきた時にそちらへ移行しました。ACLのあと、全員がそこで非常に大きな努力をして消耗している状況でしたが、そのままの形で続けたほうが良かったのかとも思っています」

 さらには、主力選手の負傷離脱が同時期に重なってしまった。そうした状況を踏まえ、「ここ2か月は違った形で戦ってきました。もちろん言い訳はせず自己批判をしていますが、他に何ができたかを考えながら過ごしています」と、指揮官の中で一つひとつ省みているということだ。

 リカルド・ロドリゲス監督は11月16日に埼玉スタジアムで開催されるアイントラハト・フランクフルト戦まで指揮を執る。

[文:塚越始]

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Posted by 塚越始

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