中田英寿さん「スポーツは人を動かす力がある。その人たちが集まってさらに大きな力となって世の中を変えていきたい」『HEROs AWARD 2025』の貴重講演で語る
中田英寿さん。(C)『HEROs AWARD 2025』
表彰された白鵬氏「相撲をオリンピック種目として認められるように成長させていきたい」。
『HEROs AWARD 2025』が10月16日、都内で行われた。スポーツを通じた社会貢献の功績をたたえる同表彰にあわせて実施された基調講演「世界を変えるスポーツの価値」に、元サッカー日本代表の中田英寿氏(Hidetoshi NAKATA)が登壇。アスリートが持つ影響力の大きさやスポーツの可能性について語った。
中田氏は様々なジャンルの登壇者と語り合った講演のなかで、「スポーツは人を動かす力がある」と強調。その力は個人にとどまらず、「その人たちが集まって、さらに大きな力となり、世の中を変えていくことができる」とスポーツの影響力を社会により生かせる可能性について言及した。
現役時代から国内外のチャリティーマッチに参加してきた経験を持ち、引退後もスポーツと社会をつなぐ活動に関わってきた中田氏ならではの発言だ。 一方、社会貢献に取り組むアスリートの活動は、外からは見えにくい側面もあると指摘。「一定の活躍をした選手は財団を持っているケースも多いが、何をしているのかは意外と知られていない」と語り、そうした取り組みを可視化し、共有する場の重要性にも触れた。
『HEROs AWARD』についても、そうした役割を果たす意義のある取り組みだと語っている。
今回の表彰式では、白鵬翔氏、池田めぐみ氏、日本サッカー協会、ソフトバンクが受賞。白鵬氏は「相撲をオリンピック種目として認められるように成長させていきたい」と語り、日本サッカー協会を代表して登壇した永島昭浩氏も「サッカー協会の理念である『社会に貢献すること』を体現した受賞」とコメントした。
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また中田氏は講演の最後に、「スポーツは人の心を動かし、行動につなげる力がある。その積み重ねが、社会をより良い方向へ導いていく」とも語っている。スポーツは競技の枠を超え、社会と深く結びついている。その中心に、まずアスリートの存在があることを強く印象づける機会となった。




