【日本代表】北中米W杯、FIFAがAI活用を加速。レノボの支援で、「半自動オフサイド」や「Referee View」もアップデート
日本代表の久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
多言語対応。データや資金力の差によって生じてきた分析環境の格差を是正する狙い
国際サッカー連盟(FIFA)は1月7日、テクノロジーパートナーであるLenovo(レノボ)とともに、今年6月に開幕するFIFA北中米ワールドカップ(W杯)に向けた複数のAI(人工知能)技術を発表した。ラスベガスで開催された「Lenovo Tech World 2026」で公開され、審判技術の高度化、試合分析の進化、ファン体験の向上を柱とする。
目玉となるのが、生成AIを活用した知識アシスタント「Football AI Pro」だ。48チームすべてに提供され、試合前後の分析を平等に支援する。
膨大なFIFA保有データを基に、テキスト、映像、グラフィック、3Dビジュアルなど多様な形式で分析結果を提示。多言語対応で、データや資金力の差によって生じてきた分析環境の格差を是正する狙いがある。なお、試合中のリアルタイム使用は不可とされている。
また、半自動オフサイド技術を進化させる「AI対応3D選手アバター」も導入される。W杯出場選手を事前にデジタルスキャンし、約1秒で高精度な身体データを取得。高速な動きや視界が遮られた状況でも正確な追跡を可能にする。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のオフサイド判定映像にも反映され、スタジアムや中継で、より直感的に理解できる表現が実現する。
さらに、審判視点の映像を届ける「Referee View」もアップデート。AIによる映像安定化技術を用い、激しい動きによるブレを抑制する。主審の視点をより鮮明に伝えることで、判定の透明性や試合理解の向上につなげる。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「2026年のワールドカップは史上最大の大会。AIとデジタル技術により、チーム、審判、そして世界中のファンに、これまでにない体験を届けたい」とコメント。Lenovoのヤン・ユアンチン(楊元慶)CEOも「Football AI Proは画期的なツール。FIFAとともにW杯の新たな基準を築く」と強調した。
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北中米W杯はサッカー日本代表をはじめとする48チーム制、104試合で開催される。ピッチ内外でAIが果たす役割は、今後のフットボールの楽しみ方を大きく変えていくことになりそうだ。




