日本代表『10番』堂安律が直面するジレンマ。初のスタメン落ち、新たな役割へ挑戦
堂安律 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
チームのため、ウイングバックを担ってきたが…。フランクフルトがフライブルクに2-0で快勝、64分から途中出場
[ブンデスリーガ24節]フランクフルト 2-0 フライブルク/2026年3月2日(現地1日)/ドイチェバンク・パルク
ドイツ・ブンデスリーガ1部第24節、アイントラハト・フランクフルトがSCフライブルクに2-0で勝利を収めた。フライブルクを抜いて7位に浮上した。
堂安律は今季初めてリーグ戦ではベンチスタートとなった。すると後半途中の64分にマリオ・ゲッツェと代わってピッチに立ち、スルーパスから決定機を作り出すなど改めて攻撃を活性化させ、勝点3獲得に貢献した。
フランクフルトは1月、ディノ・トップメラー前監督を解任し、スペイン人のアルベルト・リエラ新監督が就任した。そこから試行錯誤が続いている。
今季フライブルクからフランクフルトに加入した堂安は当初、より攻撃に専念できて強みを生かせる環境だと新天地で手応えを得ていた。ところがシステムは当初4-2-3-1だったが、結果を残せずにいると3-4-2-1へ。
開幕から右MFでプレーしていた堂安だが、右ウイングバックを担うようになる。結果、昨年12月からノーゴールが続き、守備でハードワークする役割が買われるようになった。
皮肉にも昨季まで所属したフライブルクは、鈴木唯人が加わり、3-4-2-1から4-2-3-1にシステムも変更している。堂安は理想とする“本職”でプレーする機会になかなか恵まれずにいる(WBが欧州トップレベルで生き抜くためのポジションかもしれないという見方もあるが)。
そうしたなか『フランクフルター・アルゲマイネ』によると、堂安はリエラ監督とも話し合いの場を持ち、「8番と10番を合わせたような役割」にトライしていると明かしている。カットインのみならず、やや中央で構えて起点やフィニッシャーの役割も務める――。自身の持ち味を最大限に発揮することを目指している。
今回、チームは4-3-3を採用。堂安がサブスタートとなったなか、前節のFCバイエルン・ミュンヘン戦での完敗を払拭するような久々の快勝を収めた。
泥臭さもなければ試合には勝てない。そう受け止めて、堂安はフライブルク、フランクフルト、そして日本代表でウイングバックでもプレーし、攻守両面での集中を切らさぬハードワークを貫いてきた。
チームの勝利のために。ただ、日本代表では『10番』をつけてきた堂安に本来求められるのは、ゴールに絡む仕事だ。
読まれている記事>>【サッカー日本代表】W杯目前、3月招集メンバー予想。冨安健洋や伊藤洋輝が復帰へ 注目はFW陣…好調な鈴木唯人の生かし方は!?
ジレンマと模索の日々が続くが、もちろん、これまでの経験をベースに、また一皮むけた堂安律が突き抜けていく場面を楽しみに待ちたい。




