【U-19日本代表 採点・寸評】久保建英&山田康太の横浜コンビや荻原拓也など全体的に高評価、MOMは清水の新鋭アタッカー
【MAN OF THE MATCH(マン・オブ・ザ・マッチ)】滝 裕太(日本)
大勝劇の主役は滝裕太。ルヴァン杯優勝した石原広教&齊藤未月の湘南コンビも奮闘!
[U-19アジア選手権 GS1節] U-19日本代表 5-0U-19イラク代表/2018年10月25日/パカンサリ(インドネシア)
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。0.5点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
▽先発
GK
23 大迫敬介(広島) 3.5
開始早々のDFのミスパスから訪れた決定機を身を挺して阻止。枠内シュート4本をいずれも止めて、今大会初の無失点で切り抜ける。
DF
15 荻原拓也(浦和) 4
守備では背後を取られた場面もあったが時間が経つとともに対応。2点目の田川のゴールをアシスト、最後まで運動量も衰えずカットインから斉藤の3試合連続ゴールもアシスト。多くのチャンスを作り出した。
3 小林友希(神戸) 4
ゴール前で二度にわたり、体を張ってシュートブロック。相手と対峙した際にタイミングを外されることもあったが、それでも最後のところで身を挺して守れる強みを発揮してしっかり貢献。
15 瀬古歩夢(C大阪) 3.5
大迫との連係が合わずにいた時間もあったが、コミュニケーションをとって改善。DFリーダーとして今大会初の無失点勝利という「結果」を残した。
17 石原広教(湘南) 4
唯一のタイ戦に続く2試合連続での先発出場。高い位置からのプレスも冴えて、相手にほとんど隙を与えず、アップダウンを頻繁に繰り返した。
MF
8 藤本寛也(東京V) 3.5(▼64分)
ゲームキャプテンを務め、チーム全体のバランスを取りながら、個性派のアタッカー陣をフォロー。高い位置に上がったときのパスセンスも光る。
19 山田康太(横浜FM) 4
相手の狙うパスコースやスペースを消しながら、1、2点目の起点となるパスを放つ。チームを引き締めつつ、推進力をもたらした。
9 久保建英(横浜FM) 4.5(▼60分)
思い切ったアタックからの折り返しで先制点を演出し、荻原のクロスをスルーして2点目をお膳立て。守備面でパワーに押される場面もあったが、補って余りある活躍ぶりだった。
16 滝 裕太(清水) 4.5 【MAN OF THE MATCH】
久保の折り返しに技ありのヒールで流し込み、価値ある先制点を決めた。神出鬼没な動き出しと意外性溢れるプレーを連発。チームの攻撃をスムーズにさせた。さらに運動量も最後まで落ちることなく、大勝劇の主役となった。
FW
11 田川亨介(鳥栖) 4(▼76分)
利き足とは逆の右足で1ゴールを奪えたものの、「まだまだ決められるチャンスはあった」と悔しそう。ただチェイシングなど、前線の選手の中での守備の貢献度は最も高かった。
13 原 大智(FC東京)4
次第に流れに乗って、強烈な右足からチーム3点目。さらに斉藤のコーナーキックにヘッドで合わせトドメを刺した。
▽交代出場
5 菅原由勢(名古屋) 3.5(△60分)
右ウイングバックのポジションに入り、布陣を3バックに変更。4トップ気味で張り出す相手を封じ、相手に主導権を与えなかった。
6 齊藤未月(湘南) 4(△64分)
守備のバランスは崩さず、さらに推進力を強めた、投入後にチームは2点を追加。しっかりと締め、自身の調子も準々決勝に照準を当てて上げてきた。
18 斉藤光毅(横浜FC) 4(△76分)
インドネシアに来て最も進化を遂げている一人。この短時間でCKから原のゴールをアシスト、そして荻原のパスを冷静にコントロールして5点目を突き刺した。3試合連続ゴール!
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI