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レアル初陣の久保建英がバニシングスプレー要求、ロドリゴ弾を”アシスト”

久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

背番号「26」、バイエルンとの親善試合で実戦デビュー。スルーパスから決定機も作る。

[ICC] バイエルン・ミュンヘン 3-1 レアル・マドリード/2019年7月20日(日本時間21日)/NRGスタジアム(アメリカ・ヒューストン)

 レアル・マドリードのMF久保建英が7月21日(現地20日)、アメリカ・テキサス州での親善大会「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」初戦のバイエルン・ミュンヘン戦、後半開始からピッチに立ち、新天地での実戦デビューを果たした。

 レアル・マドリードは世界の強豪を集めたこの大会に7年連続での出場。ブンデスリーガ7連覇中のドイツの雄相手に、0-1とリードを許したレアルは、後半開始からメンバー11人を総入れ替え。ベンチスタートとなった久保はトニ・クロースと交代し、背番号「26」のユニフォームを着てピッチに立った。ポジションは4-2-3-1のトップ下(センターフォワードには昨季まで長谷部誠とアイントラハト・フランクフルトでチームメイトだったルカ・ヨヴィッチ)。

 久保は開始早々、いきなり左サイドを抜けてクロスを放ったものの、GKスヴェン・ウルライヒにキャッチされてしまう。さらに61分にはスルーパスを放ってヴィニシウスの決定機を作り出したが、シュートがブロックされて得点ならず。

 チームもロベルト・レヴァンドフスキ、セルジュ・ニャブリに追加点を許して、0-3とリードを広げられてしまう。

 ただ久保もプレッシングに加わった81分、相手のバックパスのミスからGKウルライヒが一発レッドカードで退場処分に。そのゴール前での直接FKの場面、久保とロドリゴがボールサイドでキッカーを希望する。久保はそこで主審に対し、壁の位置を指定するバニシングスプレーを要求。主審はそれに応じて壁の位置を少し下げさせてスプレーを吹いた。

 すると、久保のその要求が”アシスト”になったのか、ロドリゴが鮮やかな直接FKを突き刺して、1-3に。18歳のブラジル人MFがポテンシャルの高さを見せつけた。

 数的優位に立ったレアル・マドリードはその後も押し込み続けたが、追加点を奪えず。久保はボールを受けた際にほぼノーミスでパスをさばいたが、終盤に大切なスルーパスの精度を欠いた。果たしてジネディーヌ・ジダン監督の目に、久保のプレーはどのように映ったか――。

 チームはこのあと、日本時間の7月24日8時からメリーランド州のフェデックスフィールドでアーセナルFCと、同27日8時30分からニュージャージー州のメットライフ・スタジアムでアトレティコ・マドリードと対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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