京都小学生遺棄事件の背景、「脳は疲れを溜め込む臓器」精神科医が指摘した“見えない負荷”
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ユーチューブで再婚家庭の課題と支援の必要性を解説
京都府南丹市で起きた小学生死体遺棄事件を受け、精神科医の益田裕介氏がこのほど、ユーチューブ「精神科医がこころの病気を解説するCh」で、再婚した家族(ステップファミリー)の課題と支援について解説する動画を公開した。4日間で5500人が「いいね」を押すなど反響を呼んでいる。
益田氏は動画の中で、離婚やひとり親の時期を経て再婚に至るまでの過程で、親も子も「脳は非常に疲労している」と指摘する。筋肉と異なり、脳は疲れを自覚しにくく、一度疲れるとなかなか抜けず、「そんな満身創痍の状態で、ゼロから新しい家族の仕組みを作り直す作業は、想像以上に負荷が大きい」と、再婚家庭が直面する構造的な困難さを強調した。
こうした「脳の疲労」が蓄積した状態では、親が怒りっぽくなったり、子どもが反抗的になったりする悪循環に陥りやすい。特に新しい家族のなかで役割を築こうとする親側が「しっかりしつけなければ」と過剰なプレッシャーを感じることが、衝突や問題行動を誘発する一因になるという。
益田氏は、この仕組み作りを「会社経営や映画制作のように、多大なエネルギーと想像力が必要な作業」と表現。家族だけで解決しようとせず、問題を可視化して整理していくことの重要性を訴えた。
また、ステップファミリーの抱える苦悩について、社会全体で共有される身近な課題として認識されるべきだと提言。特別なものではなく、誰もが直面し得るテーマとして理解が進むことが、悲劇を防ぐ一助になると語っている。
さらに、過去に関わってきたさまざまな家族のケースが思い起こされ、涙を浮かべる場面も見られた(嬉し涙だという)。そのうえで、感情や過去に過度に支配されるのではなく、「仕方がないと受け止めつつ、適宜調整して前に進む視点」が、新たな家族関係を築いていくうえで重要だと呼びかけた。
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