【浦和】松尾佑介が蹴られたが…なぜVAR介入もノーファウルだったのか? スロー再生のみの映像も影響か

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主審は「通常のフットボールコンタクト」と判断

[J1百年構想リーグ 地域ラウンド12節]浦和 2-3 横浜FM/2026年4月25日14:04/埼玉スタジアム

 特別大会「J1百年構想リーグ」地域ラウンド第12節、浦和レッズ対横浜F・マリノス戦の終盤、松尾佑介がペナルティエリア内で喜田拓也に左足を蹴られて倒れたシーンで、主審がOFR(オン・フィールド・レビュー)を実施したものの、最終的にノーファウルと判定された。このジャッジを巡り、現在もネット上で議論が続いている。

 横浜FMが3-1とリードして迎えた86分、渡邊凌磨のCKからゴール前で混戦となる。こぼれ球を松尾が両足の間で収めてシュート態勢に入ったところ、クリアを試みた喜田の右足が、松尾の左すね付近に当たった。

 喜田は転倒し、松尾も倒れ込む。喜田は起き上がってクリアし、ボールはタッチラインを割った。

 ここでVARが介入し、喜田のキッキングのファウルではないかと、主審に映像で確認するOFRを促した。見逃し、あるいは視野の外で起きた事象で、「明らかな間違い」の可能性がある場合に限って介入するもので、一般的にはOFRまで進めば判定が変更されるケースが多い。

 しかし、小屋幸栄主審は映像を確認したうえ、ノーファウルと最終判断を下した。主審によってはPKを与えていても不思議ではないシチュエーションではあった。

 判断の背景としては、主審は、喜田がキック動作を止めようとした過程で接触し、「通常のフットボールコンタクト」の範囲内と捉えたと考えられる。また、松尾の倒れ方について、誇張があったと受け止めた可能性も否定できない。

 一方、喜田のキックには相応の強さがあり、本人もその勢いのまま倒れている。松尾も試合後に「痛かったです」と語っており、踏み込んだ左足に対して一定の強度で接触があったことはうかがえる。

 DAZNで公開された主審もチェックしたOFR映像は、通常速度ではなくスロー再生が繰り返されていた。この映像だと、松尾の倒れるタイミングがわずかに遅れて見え、ファウルを受けにいったような印象を与えかねない。VARとしては接触の有無をより強調する意図があったとみられるが、通常速度の映像も併せて提示すべきだった。

 なお、この試合のVARは上村篤史氏で、2025-26シーズンからスペシャルレフェリーを務めている。判定に直接的な影響があったかは不明だが、主審との立場や関係性が意識された可能性も完全には否定できない。

 また、日本サッカー協会審判部は「フットボールコンタクトの基準を引き上げる」との方針を示している。ただ、この方針が「ファウルかどうかの際どい接触を見極める」という方向で受け止められ、今回のようにファウルと判断され得るプレーが流されるケースも出ている。

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