【鹿島3-0水戸】妥当、厳しすぎ!? DOGSOでレオ・セアラを倒した牛澤が一発退場、4条件の一つ「ボールコントロール」を巡り賛否
鹿島のレオ・セアラ。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
イエローカードでも“正当”だったか
[J1百年構想リーグ 地域ラウンド第15節] 鹿島 3–0 水戸/2026年5月6日16:00/メルカリスタジアム
特別大会「J1百年構想リーグ」地域ラウンド第15節、鹿島アントラーズが水戸ホーリーホックに3-0で勝ち、EAST首位の座をキープした。
この茨城ダービーでの30分、試合の分水嶺となる判定が下された。GK早川友基のフィードからレオ・セアラが背後のスペースへ抜け出し、GK西川幸之介と1対1になる。すると、後ろから追う牛澤健がレオ・セアラの背中を押して倒す。
主審はファウルで笛を吹き、さらに決定機阻止(DOGSO)として牛澤にレッドカードを提示したのだ。
ビッグチャンスになる攻撃阻止(SPA)によるイエローカードと判定される可能性もあった。しかし……より重い一発退場処分となり、鹿島は数的優位に立った。
改めて、DOGSOになる4要件をチェックしたい。以下の条件がすべて揃った場合、そのプレーを阻止した場合、レッドカードになる。
1)ファウルのあった地点とゴールの距離
2)プレー全体が相手ゴールに向かっている
3)守備側の選手の位置と数
4)ボールをキープできる、あるいはコントロールできる可能性があるか
レオ・セアラは完全に抜け出していた。あとは主審がどう判断するか――まさにジャッジを迫られたのが4番目の「ボールコントロール」になる。
ボールは最後方の早川から放たれたもので、まだレオ・セアラはタッチしていない。ただ、自らのプレーが可能な間合いに入れていて、走るスピードもコントロールしていた。
主審は、レオ・セアラがボールをコントロールできる、あるいはダイレクトシュートの可能性を含めて考慮し、「レッドカードに相当する」と判定した。
一方、水戸からすれば、ボールに触れる前とあって、重すぎるのではないか……ということで抗議した。その主張も一理ある場面だ。
ただし、この判定に関するVARの介入はなく(チェックはもちろん行っている)、主審の判定が尊重されて、牛澤は退場となり、試合は続行された。
確かに、SPAによるイエローカードだったとしても妥当と言えた。ある意味、昨季得点王のレオ・セアラだったことも、少なからず主審の“印象”に影響した可能性もある。加えて他の3要素が完璧に揃っていたことで、4つ目が若干微妙でも……コントロールできる、と見なされたか。
いずれにせよ、ボールではなくレオ・セアラを止めにいっていた牛澤も不用意だったのは事実だ。水戸は今大会4度目の退場処分であり、J1の基準・水準への順応が求められる。
鹿島は次節5月10日、アウェーでの横浜F・マリノス戦でPK戦を含めて勝ち、2位・FC東京の東京ヴェルディとの結果次第では、EAST地区優勝が決まる。
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