【キルギス戦 採点・寸評】ボランチ争い熾烈!三竿をMOMに選出、守田も高評価
中島、堂安、南野、大迫の活躍が、国内組への大きな刺激に。
[キリンチャレンジカップ] 日本代表 4-0 キルギス代表/2018年11月20日/豊田スタジアム
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。1点刻み(0.5点刻みから変更)。
採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
GK
12 権田修一 3
被シュート1本とほとんど攻め込まれなかったため、見せ場は訪れず。ハイボールへの対応も卒なくこなし、最後まで集中を保って無失点に抑える。
DF
5 山中亮輔 4
デビュー戦ファーストシュートでの初ゴールはまさに鮮烈。守備面に関しての評価は、この日の相手では難しく、攻撃的なオプションとして楽しみな存在となった。
20 槙野智章 3(▼61分)
サイドへのケアも素早く、相手に隙を与えなかった。しかし脳震とうを起こして後半途中で交代に……。全治約1週間とのことだ。
2 三浦弦太 3
素早いプレッシングで起点を作らせず、ボランチとの距離間や呼吸も良かった。セットプレーでのチャンスは決め切りたかった。
3 室屋 成 2
何度かゴールラインまで走り切る動きを見せたが、崩し切る場面はなかった。相手が引き気味で対応していたという難しさはあったが、あっと驚かせるようなプレーを見せたかった。
MF
8 原口元気 3 (▼72分)
チームの勝利のために試行錯誤をしている様子が感じられる。結果を残したことを考えると「4」の評価でもいいが”原口だからこそ”というプレーを見せられずにいる印象。
14 伊東純也 2 (▼59分)
杉本のポストプレーからのターンは見事で、クロスに入り込むタイミングも冴えた。しかし、いずれも決定的なチャンスでシュートミス。欧州組との「差」を見せつけられた。
18 三竿健斗 4 (▼59分)【MAN OF THE MATCH】
ボール奪取からスムーズに起点となり、流れをもたらした。中盤で待ち構える日本の18番を相手は非常に嫌がっていた。この日のようなプレーを(もっと攻撃面でも絡みたいが)、果たしてより高いレベルで見せられるか――アジアカップが楽しみだ。守田とともにボランチの争いに食い込んできた。
17 守田英正 4
代表初先発を果たし、三竿、柴崎と組んでフル出場。できるだけ高い位置で体を張って前線を援護。タイミングよく放たれるクサビのパスも冴えた。さらに72分の大迫弾の起点にもなる。
13 北川航也 3(▼72分)
大迫の3ゴール目をアシスト。より危険なエリア、ポジションでプレーしようと心掛け、今回一つ結果を残した。次は初ゴールだ!
FW
11 杉本健勇 2(▼59分)
パーフェクトなポストプレーから伊東の決定機をお膳立て。ただ前後半1本ずつシュートを打ち、決定的なヘディング弾もGK正面に飛んでしまった。Jリーグでの好調時に見せる相手をなぎ倒すようなプレーを見せたかった。
▽交代選手
FW
15 大迫勇也 4(△59分)
プレッシングからリズムを掴み、停滞していた攻撃を活性化。決して自己中心的なプレーに走らずにチームに躍動感をもたらす、感心させられるパフォーマンスだった。大迫らしい技と力を示す1ゴールを奪取。
MF
21 堂安 律 4(△59分)
相手を引き付けながら中島にパスをつないでアシスト。自身のシュートはなかったが、短時間の中で改めて非凡なセンスと存在感を示した。
MF
7 柴崎 岳 3 (△59分)
守田とのパス交換から大迫のゴールにつなげる。テンポよく、かつ効果的なパスで攻撃をリード。何より所属先のヘタフェでの出場機会を増やしたい。
DF
22 吉田麻也 3 (△61分)
槙野が脳震とうを起こしたため急きょ出場。古巣である名古屋での大きな声援を受けながら積極的な守備を貫く。ベネズエラ戦に続き、セットプレーから惜しいシーンを作った。
MF
10 中島翔哉 ―(△72分)
南野→堂安見→中島と流れるようなコンビネーションからしっかりシュートを仕留め、トドメの一撃を決めた。森保体制下での初ゴール。
MF
9 南野拓実 ― (△72分)
襲い掛かるような突破からすぐさまゴールを演出。その後もショートカウンターからチャンスを作った。凄まじいほどに畳みかけた。
文:サカノワ編集グループ