30歳スペイン人FW死亡で、同姓選手が深刻被害「私はヘスス・オウォノではない」。人種差別や脅迫、本人が声明
ミシェル・オウォノが自身のSNSで声明を発表した。
「サッカーは人々を結び付けるものであり、分断するものではない」
[スペイン2部]テネリフェ 2-2 アンドラ/2026年11月2日/エリオドロ・ロドリゲス・ロペス競技場
※試合中止
スペイン2部リーグのCDテネリフェは11月3日、前日のFCアンドラ戦で相手GKと激突して心肺停止に陥ったFWヘスス・デ・ミゲルが死去したと発表した。30歳だった。この事故を受けて、接触したGKヘスス・オウォノと同じ姓を持つ別の選手に、SNSで人種差別的なメッセージや脅迫が相次ぐ事態となっている。
被害を訴えているのは、スペインのFCカン・ビダレトに所属するDFミシェル・オウォノだ。アンドラのGKヘスス・オウォノとは別人で、今回の事故とは一切関係がない。
ミシェル・オウォノは自身のSNSに署名入りの声明を掲載し、亡くなったデ・ミゲルへの哀悼の意を示すとともに、誤認によって誹謗中傷や脅迫を受けていると明らかにした。
声明の全文は次のとおり。
「まず、FCアンドラとの試合中に激しい接触を受け、その後亡くなったCDテネリフェのヘスス・デ・ミゲル選手に、心から哀悼の意を表します。
ご家族、愛する人々、そして彼に近しいすべての方々にお悔やみを申し上げます。この非常につらい時期に、私のすべての支援と思いを皆さまに捧げます。
ヘスス、安らかにお眠りください。
さらに、私はヘスス・オウォノではなく、今回起きたこととは一切関係がないということを、はっきりさせておきたいと思います。
姓が同じであるために私と彼を混同する人々がおり、その結果、憎悪に満ちたメッセージ、人種差別、侮辱、脅迫を数多く受けています。こうした行為に深く傷ついており、断固として非難します。
私たちは、ますます病んでいく社会のなかで生きています。そこでは人種差別、憎悪、不寛容が広がりつつあるように感じます。
肌の色や出自を理由に、誰かが決めつけられたり、侮辱されたり、脅迫されたりすることを許してはいけません。
何よりも尊重、共感、そして人間性が優先されるべきです。
サッカーは人々を結び付けるものであり、分断するものではありません。憎悪、嫌がらせ、差別は、スポーツの世界でも日常生活でも、いかなる場所にも存在してはならないものです。
この困難な時期に、私を支え、心配し、敬意を守るために声を上げてくださったすべての方々に感謝します。
心の底から、本当に感謝しています。
より多くの敬意を、より少ない憎悪を、そしてより多くの人間性がある世界を」
2日に行われたテネリフェ対アンドラ戦では、2-2で迎えた後半アディショナルタイム、ペナルティエリアを飛び出したGKヘスス・オウォノの膝が、デ・ミゲルの胸付近を直撃。デ・ミゲルは意識を失って倒れ、心肺停止に陥った。
一度は蘇生に成功したというが、その後、神経学的な状態が悪化。テネリフェは3日、現地時間午前8時に亡くなったと発表した。
その事故と無関係のミシェル・オウォノが、同姓という理由で標的となっている。本人はSNSで届いた誹謗中傷のメッセージも公開し、差別や憎悪をやめるよう訴えている。
スペインサッカー界が30歳のストライカーの死を悼むなか、無関係の選手が人種差別や脅迫の標的となる事態に発展している。
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