アジア杯VAR採用の影響は?日本代表GK東口順昭「どっしり構えていく」
日本代表のGK東口順昭。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
20時から初陣のトルクメニスタン戦。
日本代表のGK東口順昭(ガンバ大阪)はUAEアジアカップに向けた国内合宿で、本大会ではあらゆる事態に動じず「どっしり構えること」が大切だと強調していた。
東口、権田修一(サガン鳥栖)、シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)とGK3人は森保一監督の就任後、9月から11月のすべてのキリンチャレンジカップで変わらず招集されてきた。GKとしての「チーム」が重視された格好だ。まずこの大会に焦点を当てて、切磋琢磨してきた。
GKが注目を集めてきた大会だ。
2004年大会の準々決勝ヨルダン戦でのPK戦では、絶体絶命の状態から川口能活がスーパーセーブを連発して勝利に導き、そこで勢いに乗り優勝を成し遂げた。さらに2011年大会でも川島永嗣(シュトラスブール)が微妙な判定でPKを取られて抗議すると、レッドカードで退場処分を受けたことがあった。それでも日本は一丸となって劣勢を跳ね除け、再びアジアの頂点に立っている。
「難しい大会。永嗣さんの時もそうでしたが、難しい試合が続きます。そういったところはタフにやっていかなければならない。いろいろな想定外のことが起こっても、どっしり構えていたい。そうしなければガタガタきてしまう」
東口はそのように気を引き締めていた。
ただ、今大会はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が採用される。さらに審判アセッサー制も浸透。アジア全体の判定の水準は上がってきているだけに、いわゆる「中東の笛」のようなことは起こりにくいと言える(むしろACLや欧州など国際試合への派遣で、中東の審判団のレベルは上がっている)。
それでも、何が起きるかが分からないのがこの大会だ。まさに東口が言うように、動じず「どっしり構える」ことが、アジアの覇権奪回には最も大切になってくる。
文:サカノワ編集グループ