難敵サウジアラビア。久保建英ら「弟分」の日本代表は完敗…
昨年11月、U-19日本代表対U-19サウジアラビア代表戦、後半から出場した久保建英(9番)。(C)AFC
昨年はU-21、U-19代表が対戦。U-19アジア選手権は0-2で力の差を見せつけられる。
[アジアカップ ラウンド16] 日本- サウジアラビア/2019年1月21日(日本時間20時)/シャルジャ・スタジアム
日本代表が1月21日、決勝トーナメント1回戦でサウジアラビア代表と対戦する。FIFAランキングは日本が50位、サウジアラビアが69位(アジア内では日本3位、サウジアラビア5位)。
昨年は世代別のU-21日本代表、U-19日本代表が、それぞれアジアの舞台でサウジアラビアと対戦している。
まずU-21日本代表(現U-22)は8月のインドネシアでのアジア大会準々決勝で対戦し、岩崎悠人の2ゴールで2-1の勝利を収めている。そこでサウジアラビアの10番をつけていたアイマン・アルカイフらが、今回のアジアカップにも招集されている。
また、U-19日本代表(現U-20)は、ポーランドU-20ワールドカップの出場権を懸けた11月に同じくインドネシア開催のU-19アジア選手権準決勝で対戦し、0-2の完敗を喫している。
サウジアラビアも日本と同様に、今年はU-20代表、U-22代表、フル代表のそれぞれのカテゴリーで強化し、2020年の東京五輪を経て2022年のカタール・ワールドカップ(予選)で最強布陣を組もうというプランを立てている。
U-20ワールドカップのアジア予選という真剣勝負の舞台だったU-19アジア選手権では、両チームともにその世代の最強の陣容で出場。日本はターンオーバーで準々決勝のインドネシア戦から先発9人を入れ替え、システムも4-4-2から3-5-2に変更。しかしサウジアラビアの個と組織の上手く融合されたアタックに対応しきれず、GKのミスもあり前半だけで2失点を喫した。
そこで日本は後半に今大会結果を残していた久保建英と宮代大聖を投入し、4バックに切り替えて反撃を試みた。しかし今度はしっかりゴール前を固めながらカウンターを狙うサウジアラビアを攻略できない。
結果、若き日本代表は力の差を見せつけられて0-2で敗れた。さらにサウジアラビアは決勝で韓国を下して優勝を果たしている。
そのユース世代から今回のアジアカップのメンバーには、両チームとも選出されていない。ただ、サウジアラビアの突き上げと今後改めてライバルになってくることを感じさせた一戦だった。
あれから2か月、A代表がアジアカップで対峙する。2018年のロシア・ワールドカップ出場国同士の対戦であり、これからのライバルにもなっていくであろう国を、日本としてはしっかり叩いておきたい。難敵のサウジアラビアではあるが、牙をへし折るぐらいのインパクトを残せば、これから(W杯予選など)のアドバンテージにもなる。無論、そう上手くはいかないはずだが……。
文:サカノワ編集グループ