【決勝ハーフタイム検証】クロス成功数ゼロ!日本は右を使わされ、左を活用できず
図1)アジアカップ決勝、前半を終えた段階のヒートマップ(日本の攻撃方向→)。右サイドに偏り、左サイドを活用できずにいる。※AFCまとめ
後半開始からの選手交代はなし。
[アジアカップ 決勝] 日本- カタール/2019年2月1日18時(日本時間23時)/シェイク・ザーイド・スタジアム
アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のAFCアジアカップ2019、日本代表が前半を終えてカタール代表に2点をリードされて、折り返した。
AFCがまとめた前半45分間のデータを見ると、まずプレー機会の多かったエリアが赤くなる「ヒートマップ」(図1、日本の攻撃方向→)は、日本の右サイドが赤く染まり、左サイドが活用できずにいることが分かる。
これまで日本がチャンスを作ってきた長友佑都と原口元気のいるサイドが封じられている。あるいは寸断されていると言える。カタールはあえて日本の右――酒井にボールを持たせる、あるいはそのサイドにボールを切る約束事を持って臨んできていることも伺える。
そのほかのデータは、日本から見て、ボールポゼッション率は55.1パーセント:44.9パーセント、デュエル勝率と空中戦勝利は、いずれも50パーセントずつと互角。シュート数は3本:5本で、枠内シュートはゼロ本:2本。
その要因とも言えるのが、精度の低いクロス。日本はクロスを10本放っているが成功数はゼロである。
詰まり気味の前線をどのように修正するのか。選手の入れ替えを含め、打開するための手を打つ必要が出ている。後半開始からの選手交代はなし。
日本のメンバ―は次の通り。
□日本代表
SAMURAI BLUE
GK
12 権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
DF
5 長友佑都 (ガラタサライ/トルコ)
16 冨安健洋 (シント=トロイデン/ベルギー)
19 酒井宏樹 (マルセイユ/フランス)
22 吉田麻也 (サウサンプトン/イングランド)
MF
18 塩谷 司 (アル・アイン/UAE)
7 柴崎 岳 (ヘタフェ/スペイン)
8 原口元気 (ハノーファー/ドイツ)
9 南野拓実 (ザルツブルク/オーストリア)
21 堂安 律 (フローニンゲン/オランダ)
FW
15 大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
文:サカノワ編集グループ