「点を獲れ」森保監督の明快な要求。FWは鈴木武蔵か鎌田大地か、それとも…?
日本代表に初招集された鎌田大地(左)と鈴木武蔵(右)。(C)SAKANOWA
南野拓実を配置する”ゼロトップ”もあり得るか。
[キリンチャレンジカップ] 日本 – コロンビア/2019年3月22日19:20/日産スタジアム
日本代表の森保一監督は3月21日の記者会見で、コロンビア代表戦の先発メンバーについて「アジアカップで主力として戦った選手と、新たに加わった選手をまじえながら戦いたい」と語った。とりわけ注目される一つがセンターフォワード(CF)。今回不在の大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)は、コパ・アメリカでの招集もできない。そのため、今回の2試合で「結果」を残した選手が必然的に、コパ・アメリカの主力候補に浮上することになる。
FW登録は鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)と鎌田大地(シント=トロインデンVV)のふたり。いずれも日本代表初招集の二人だ。
ベルギーでチーム最多タイ12得点を決めた鎌田は17日日曜日の試合後に日本に来てチームに合流。所属チームは上位プレーオフ(PO1)進出をあと一歩で逃し、その悔しさをぶつける機会にもなる。森保監督は「欧州のシーズン終盤で結果を残している(今季チーム最多タイ12得点)。得点のみならず、チャンスを作る起点にもなれる」と期待を寄せていた。
一方、鈴木は昨年V・ファーレン長崎でJ1リーグ11ゴールを奪取。そして今季移籍した札幌では2節・浦和戦で2ゴールを奪うなど進化を続ける。リオ五輪代表戦士でもあり、中島翔哉らとは気心も知れた仲だ。鈴木は21日、「まだ(練習をして)日が浅く、話し合いながらコンビネーションや連係面を向上させていければと思います。一番(目指していところ)はゴールを奪うところ」と抱負を語っていた。
さらなる可能性もある。大迫勇也と常にコンビを組み、状況に応じて最前線にも入った南野拓実を配置する――”ゼロトップ”のプランだ。日本人選手の豊富な1・5列目から2列目の選手をより多く同時起用できるオプションにもなり得る。
とはいえ、森保監督は「それぞれの選手が、持ち味を最大限に発揮してもらいたい」と、選手たちへの期待を口にしている。何よりケガ人が相次いでいるとはいえ、ハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)ら主力を揃えてきた強豪コロンビア代表と真剣勝負できる貴重な機会。基本的には、それぞれの選手の「主戦場」での起用となるか。
アジアカップを経て迎えたリスタートの一戦。果たして日本の最前線に入るのは誰か?
今回の3月シリーズのメンバー発表の席で、森保監督は初招集の鈴木と鎌田にズバリ、「ゴールを奪うこと」と期待を語っていた。極めてシンプルな”要求”だ。
目に見えるゴールという結果が求められる。同時に2列目の選手たちとどのような相乗効果を起こすのか、コンビネーションを生み出せるかもポイントになる。いきなり高い次元で要求されるが、それに応えられるだけの力を二人は備えているはずだ。