FC東京社長が久保建英のバルサ移籍報道を否定「交渉もしていない」
鹿島のレオ・シルバと競り合うFC東京の久保建英(左)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
バルセロナの優先権なども「特にはありません」。
[J1 7節] FC東京 3-1 鹿島/2019年4月14日/味の素スタジアム
FC東京の大金直樹社長が4月14日のFC東京対鹿島アントラーズ戦の試合後、メディア対応を行い、スペインのスポーツ大手紙『ムンド・デポルティーボ』にMF久保建英のバルセロナ移籍が内定したという記事が掲載された件について、「事実ではない。何も決定しておらず、そもそも交渉自体していない」と全面否定した。また久保とFC東京の間の契約で、バルセロナ復帰が優先される”特記事項”などもないと説明した。
大金社長は「事実無根」として、次のように語った。
「(スペインで報じられた)久保建英選手の記事について、クラブとして、まず事実ではない。内定という表現になっていましたが、バルセロナと契約の合意に至ったということはありません。まず、交渉そのものも現時点ではありません。ですので、記事によると、6月以降、バルサでという話が出ていましたが、現時点では何も決定していません」
また、記事中に「タケ(久保建英)の仲介人(代理人)は今バルセロナにいる」と書かれていたが、大金社長は「そもそもその代理人が誰なのか私も知らないです。(久保の)代理人はまだいないというのが、クラブとしての理解です」と説明。加えて、久保とFC東京の契約で、その後、バルセロナとの契約を優先するなど”特記事項”の有無についても、「特にないです。他のクラブを含め、特にはないです」と語った。
一方、オファーには至らないが各国クラブから身分照会が届いたり、これまでになかったような欧州のクラブからスカウティングが訪れていることは認めた。それでも「オファーには至らないが調査は他のクラブからも届いています。しかし、獲得の意思やオファーが来るということはまったくありません」と強調した。
また、大金社長はこの記事を受けて久保とも会話をしたという。
「『なんなんですかね?』と言っていました。本人も何か話があったわけではないと思いますし、単純にスペインのほうでの記事が出ただけだと理解しています。活躍してくれているのは嬉しいし、チームの好調ぶりは建英の活躍によるところが大きい。今後、彼が必要な戦力であることに変わりはありません。世界が注目してくることもあるのだろうなとは思いますが、出したくはないというのが本音ではあります」
FC東京はJ1リーグ5勝2分、12得点5失点。開幕から無敗をキープしている。
文:サカノワ編集グループ