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【日本代表】久保建英がU-19代表で決めたスーパーFK

U-19アジア選手権の北朝鮮戦で直接FKを決めて歓喜する久保建英。(C)AFC

世界大会への出場権獲得へ狼煙を上げた一撃。

[キリンチャレンジカップ] 日本 – エルサルバドル/2019年6月9日19:00/ひとめぼれスタジアム宮城

 日本代表が6月9日19時から、ひとめぼれスタジアム宮城でエルサルバドル代表と対戦する。6月4日に18歳の誕生日を迎えたMF久保建英(FC東京)が、果たしてA代表デビューを果たすのかが注目される。

 久保が最も最近、日本代表のユニフォームを着てプレーしたのが、今年3月のU-23アジア選手権予選のミャンマー遠征での2試合、そして昨年10月から11月にインドネシアで開催されたU-19アジア選手権だった。

 そのU-19アジア選手権で、久保は鮮烈の直接FKを決めている。それはチームにとっても、久保にとっても”価値”のある一撃だった。

 同大会で日本はU-20ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得したあとの準決勝でサウジアラビアに敗れ、ベスト4の成績を収めた。

 その中心選手としてプレーしたのが久保だった。大会前はFC東京でほとんど出場機会を得られずにいるなか、横浜F・マリノスへ期限付き移籍を決断。そこでJ1初ゴールを残すなどインパクトを残す活躍を見せて、この代表入りを果たした。

 だから、当時の所属は横浜FMだ。

 もしも横浜FMへの移籍がなければ、U-19代表で主力としてプレーするどころか、メンバー入りさえも危うい状況だった。

 そして迎えた10月19日の北朝鮮とのグループステージ初戦。日本は斉藤光毅(横浜FC)と伊藤洋輝(名古屋グランパス)のゴールで2点先取しながらも、その後同点に追いつかれて後半を迎えていた。

 どちらに転んでもおかしくない――。

 そんな状況のなか迎えた65分、ゴールに向かって右、約25メートルの地点で得た直接FKのチャンス。ここで久保が左足を振り抜いたショットは、まさに弾丸と化して北朝鮮ゴールのネットに突き刺さった。

 久保は全身で喜ぶを爆発させて、ベンチに一直線に駆け寄る。そしてベンチにいたチームメイトとスタッフと抱き合い、歓喜の輪を作った。

 相手に与えた精神的なダメージも大きく、そこからさらに日本は2点を追加する。宮代大聖(川崎フロンターレ)、安部裕葵(鹿島アントラーズ)も決めて、終わってみれば、5-2の大勝を収めた。

「自分が相手の嫌がる位置を取って、味方を少しでも楽にできればと思ってプレーしていました。(喜びを爆発させたが?)やっぱりゴールは嬉しいですから。サッカーは点を取るためのスポーツ。良かったです」

 久保はそのように頷いて語った。

 その勝利が狼煙となり、日本はグループステージ、さらに準々決勝と4連勝を収め、先ほどまで参加していたポーランドU-20W杯の出場権を獲得してみせた。

 久保にとっても、当時のU-19日本代表(現・U-20日本代表)にとっても、ある意味、分水嶺になった得点だった。

 そして今年3月、久保はU-22日本代表として、U-23アジア選手権予選のミャンマー遠征に帯同。U-22東ティモール代表から2ゴールを奪う活躍を見せている。

 6月9日、果たして宮城の地でA代表デビューを果たすことになるのか――。もちろん、その時が訪れれば、求められるのは何よりも”ゴール”だ。決めれば日本代表の最年少記録。楽しみにしたい。

U-19アジア選手権では中心選手として活躍。久保建英が北朝鮮戦での一撃で、チームに勢いをつけた。(C)AFC

文:サカノワ編集グループ

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