ドルトムントが始動。「背番号なし」香川は現れず…
香川真司 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「11時41分に到着」バイエルンから復帰したフンメルスの話題で持ち切り。
ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントが7月3日に始動し、契約を結んでいる36選手のうち代表チームの活動などで不在の選手を除く19人が体力テストなどを行った。しかし地元の『ルール・ナッハリヒテン』、『WAZ』によると、退団する予定である香川真司、アンドレ・シュールレは、姿を見せなかったという。
この日の話題はバイエルン・ミュンヘンから3シーズンぶりに復帰したDFマッツ・フンメルスの話題で持ち切り。「11時41分に練習場に到着した」など動静が詳しく報じられ、クラブのSNSの公式ツイッターも、彼の行動を追い続けた。
一方、香川について、『WAZ』は「リュシアン・ファーヴル監督のプランに入っていない、香川とシュールレは新たな契約を結ぶため、それぞれ自身に委ねられている」と一言触れられていた。
これを受けてオランダのサッカー専門誌『Voetbal International』はシュールレと香川についての記事を掲載。
ユルゲン・クロップ時代やマンチェスター・ユナイテッド時代の活躍、そして復帰後の功績と昨季のベシクタシュJKへの期限付き移籍など、香川のこれまでの経歴を辿るとともに、次のように伝えている。
「練習初日にシュールレと香川が現れなかったことは、決して驚きではない。この二人には、そもそもドルトムントから今シーズンの背番号が与えられていないのだ」「かといって、ファンは失望してはいない。打倒バイエルン・ミュンヘンに向けて、大金を投じて、多くの戦力を獲得したからだ」
そのように、ドルトムントのファンにとっては、希望を抱くシーズンスタートとなったことを強調している。
香川の去就に関しては、昨季期限付き移籍でプレーしたベシクタシュJKが正式オファーを提示し、悲願であるスペインリーグのレアル・ベティスも獲得を検討していると言われる。
トルコの『ファナティック』によると、エルドアン大統領とともに来日していたベシクタシュのフセイン・ユジュル副会長が香川サイドと日本で直接交渉し、200万ユーロ(約2億2000万円)の年俸を提示したという。
一方、ベティスはベシクタシュの半額以下の約1億円を提示していると言われる。さらには、イングランドの実質2部に相当するチャンピオンシップのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCも獲得を検討していると報じられている。
香川の動向にも再び注目が集まってきた。果たしてどのような決断を下すのか――。
関連記事:鎌田大地の新天地は?フランクフルト指揮官が非情通告
[文:サカノワ編集グループ]