【仙台】浦和に敗れ鬼門埼スタ突破ならず。関口訓充「何十年も勝っていないというほど力の差があるとは思わない」

仙台の関口訓充。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

リーグ4連勝、自身2戦連発もストップ。「攻撃のアクセントをつけたかった」

[J1 18節] 浦和 1-0 仙台/2019年7月6日/埼玉スタジアム2〇〇2

 ベガルタ仙台の関口訓充は古巣でもある浦和レッズ戦で4-4-2の左MFで先発出場を果たし、67分までプレーした。しかし自チームに退場選手が出たことも影響して、結局0-1で敗れた。またも埼スタで勝てなかった――。

 関口の先発復帰とともに、チームは4連勝していた。関口自身2試合連続ゴールを決めていたが、いずれもストップしてしまった。

「コンディションは良いと思いますし、今日も間(スペース)でボールを受けた時に奪われるシーンは一度もありませんでした。自分自身はとても状態がいいので、もっともっと攻撃のところでアクセントをつけられれば良かったですけれど、今日に関しては、守備に回ってしまったところがあり、そこは悔しいところでした」

 両チームともに主導権を握る時間があり、チャンスも作った。その流れから42分、一つのプレーで崩され、浦和のエースストライカーである興梠慎三に決められた。

 仙台の渡邉晋監督は試合後の記者会見で、「前半の戦い方のなか、もう少し守備も攻撃も『前に』という矢印を出せれば良かったけれど、そこを出し切れなかったなということが反省点」と語っていた。関口がカギをボールを持つとチャンスになりかけたが……時に6バックのような形になってしまい、前にパワーを持たせるのに時間を要した。

 関口は振り返る。

「最終ラインに入ることが増えてしまい、もう少し前でボールを奪いたかった。同サイドの橋岡選手に対し俺がつくという役割はやれたと思うので、ボールを奪ったあとにもう少し早く高い位置に行きたかった。そこは、なぜだったのか、試合を見直して修正したいです」

 そして仙台は、浦和のホームでは、駒場スタジアム(現・浦和駒場スタジアム)時代から21年間勝っていない。埼スタでは4分12敗。中立地の扱いだったが、昨年12月の天皇杯決勝でも浦和に敗れた。仙台が一つ高みに行くための鬼門なのか――。

 関口は言った。

「埼スタで勝てていないのは悔しい部分ではあります。何十年も勝っていないというほどの力の差があるとは思っていないので、正直、悔しい部分ではあります。これも一つの試練で、ここから一つ、このチームが成長していく過程だと捉えています。リーグ戦だと年に一回になるけれど、勝てるようにしっかり力をつけて、またこの埼スタのピッチに立って勝てるように頑張りたいです」

 タイトルへの渇望――。ルヴァンカップはグループステージ敗退が決定したため、残すはリーグ戦と天皇杯(2020年元日、新国立競技場で開催)に。この埼玉スタジアムは、仙台にとって、関口にとって、それを掴んでいくための、突破口でもあるかもしれない。

 悔しさに肩を落とす選手たちに、仙台サポーターからは大きな拍手と声援が送られていた。背番号7をつける関口は唇を噛み締め前を向いた。

 仙台での在籍が通算11年、今年34歳になる。「鬼門・埼スタ」は、年長者の域に達した関口をも奮い立たせる原動力の一つになっている。

浦和の橋岡大樹とマッチアップする仙台の関口訓充(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

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[取材・文:塚越始]
text by Hajime TSUKAKOSHI

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