【横浜FM】天野純退団…ボランチ抜擢の扇原貴宏に指揮官「ファンタスティック」│VS浦和

横浜FMの扇原貴宏。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

5試合ぶり先発復帰の扇原「純の分までと言いますか。負けられなかった」。

[J1 19節] 横浜FM 3-1 浦和/2019年7月13日/日産スタジアム

 横浜F・マリノスにとって19節の浦和レッズ戦は、今季10番をつけゲームキャプテンも務めた天野純がベルギーリーグのスポルティング・ロケレンに移籍したあと最初の公式戦となった。ボランチに入ったのは扇原貴宏――負傷した5月31日の湘南ベルマーレ戦(〇2-1)以来5試合ぶりの先発復帰となり、彼らしいダイナミックなプレーで87分までピッチに立ち、チームを3-1の快勝に導いた。

 90分通して確実にスペースを埋め、喜田拓也とのバランスも良かった。自身が戻って蹴ったボールがクロスバーを叩き危うくオウンゴールになりかけたシーンがあったものの、全体的に見ると、とても安定感のあるプレーで中盤を引き締めた。シュート数は前半12本対0本、トータルだと21本対4本という、そのデータだけでも”強さ”が分かる。

 横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督は試合後の記者会見で、「天野と扇原」について聞かれると、次のように語った。

「もちろん二人のプレースタイルは、大きく異なります。

 天野には天野の、扇原には扇原の良さがあります。 ただ、自分たちのサッカーはテンポが非常に重要。ボールを動かす、速さ、リズムが大事で、そのポイントとなるボランチには喜田もいます。そこに求めるのは、(パスを)出して動く、出して動くという繰り返しです。

 扇原はケガで約5、6週間、戦列から離れていましたが、しっかり戻って来てくれて、天野の移籍後のこのタイミングに良く間に合ってくれました。

 まだまだ彼も成長段階にあると思います。 ただ我々は誰かがいなくても、チームへの大きな影響はありません。なぜなら、やっていくサッカーが変わらないからです。これを続けていくことが、これからもチーム全体として大事になっていくと思います」

 そのように指揮官は語った。ケガから復帰してきたという下りのところで、「扇原はファンタスティックだった」とも語っていた。

 扇原自身は試合後、「(天野)純の分まで、と言いますか……」と振り返った。

「押し込まれた時にこそゲームコントロールできるように、甘さを出さずにやっていきたい。チームとしてのベースがあるので、僕も2年目、やるべきことは分かっていたのですんなり入れました。あとはコンディションを上げていくだけです。

 純がいなくなってチームが勝てなくなった、とは言われたくないですから。(天野のラストマッチとなった)前節もいい内容で勝てて、今日は後半の内容が良くなかったですけれど、まず勝てて良かったです」

 背番号10のレフティの穴を埋める、というわけではない。背番号6の扇原は扇原として、横浜F・マリノスの中盤を支える。チームは2位をキープして、再び首位FC東京の追撃態勢に入った。

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[取材・文:塚越始]
text by Hajime TSUKAKOSHI

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