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前浦和FWズラタンが引退、指導者に転身。「キャリアを終える決断に至った」

浦和時代のズラタン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

スロベニア地元紙で、これまでの葛藤と現状を語る。

 浦和レッズで2015年から2018年までプレーした元スロベニア代表のFWズラタンが7月22日、地元メディア『Ekipa24』のインタビューに応じ、現役引退を決断して、現在少年チームの指導にあたっていることを明かした。

 記事はインタビュー形式で、ズラタンは浦和以外で現役を続けようと思えなかった葛藤と現実的な理由を挙げている。

「もしも私がプレーを続けているのであれば、浦和のためだけにプレーをしたかったですが、しかし、クラブは新たなコーチ(監督)を迎え入れて変化を遂げていました。私たちは引っ越したり、新しい学校を日本で探そうとは思えませんでした。そしてキャリアを終えるという決断が、必然的にやって来ました」

 そのようにプロとしての生活に一つの区切りをつけたことを明かしている。ズラタンは続けて語る。

「35歳であり、私は新たに何かを探そうと思えず、私も家族もストレスフルになっていました。そして(指導者)Cライセンスを取得するために勉強を続けていて、現在は地元で12歳の少年たちとトレーニングをしています」

 そのようにズラタンは、現在、指導者としての道を歩み始めたことを説明。事実上、2018年天皇杯決勝の浦和対ベガルタ仙台戦(〇1-0)、90+5分に興梠慎三と交代し、キャプテンマークを巻いてピッチに立ったのが、現役最後の”雄姿”となった。

 ズラタンのフルネームはズラタン・リュビヤンキッチ(Zlatan Ljubijankič)。愛称はズラィオ。1983年12月15日生まれ、35歳。スロベニアのリュブリャナ出身。186センチ、80キロ。NKドムジャレ、KAAヘントを経て、2012年から14年まで大宮アルディージャ、15年から18年まで浦和でプレー。J1通算152試合32得点を記録。2016年のルヴァンカップ(5試合1得点)、2017年のアジアチャンピオンズリーグ(12試合2得点)、昨年の天皇杯(1試合0得点)と、浦和の3年連続の主要タイトル獲得に貢献してきた。スロベニア代表48試合6得点を記録。2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で3試合に出場し、アメリカ戦(△2-2)でゴールを決めている。

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昨年の天皇杯優勝セレモニーの写真。ズラタン(21番)は柏木陽介の隣で歓喜! 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

[文:サカノワ編集グループ]

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