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久保不在のレアルに南野奮闘も…アザールにかわされ失点、決定機も逃す

南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

RBザルツブルクがPSM、0-1で敗れる。総入れ替えの後半には奥川もピッチに立つ。

 オーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクとスペイン1部リーグのレアル・マドリードのプレシーズンマッチ(PSM)が現地時間8月7日、レッドブル・アレーナで行われ、レアル・マドリードが1-0で勝利を収めた。レアル・マドリードの久保建英は今回招集されなかったが、RBザルツブルクの南野拓実が4-4-2の右SHで前半プレー、奥川雅也も後半45分間ピッチに立った。

 南野はプレッシングなど守備面で求められる役割をこなし、攻撃に切り替わると、敵陣にスペースに顔を出してパスを引き出すなど奮闘。改めてこのチームで大切な戦力になっていることを示した。

 しかし18分、コーナーキックのチャンスをGKティボ・クルトゥワにキャッチされると、そこからレアルのカウンターが発動。最前線に残り、左サイドに抜け出たエデン・アザールにパスをつながれる。そこにマークについたのが南野だったが、アザールのカットインにかわされ、そのまま右足を振り抜かれ、新天地での実戦初ゴールを決められてしまった。

 その後はホームチームが挽回し、28分、ビッグチャンスを作り出す。左サイドからのクロスに対し、右サイドから走り込んだ南野がフリーで合わせる。またとない決定的なチャンス――。しかし、サイドでしっかり合わせたシュートは、ゴール右の枠外に外れてしまい、決定機をフイにしてしまう……。

 練習試合という位置付けであり、南野をはじめ10人が前半で交代に。後半からは南野のポジションにブンデスリーガ2部のホルシュタイン・キールからレンタルバックした奥川が入って「白い巨人」と対峙する。しかし、23歳のミッドフィルダーは、なかなかボールに関与できず、周囲との連動性も欠いて、見せ場を作ることもできなかった。

 試合はそのまま、レアル・マドリードが1-0で逃げ切った。

 開幕が近づくにつれて、やはりレアルのトップレベルの選手たちも一気にコンディションを高めてきたことを印象付けた。なお久保の”ライバル”である19歳のヴィニシウス・ジュニオールは、76分にカリム・ベンゼマと交代出場している。

 スペインに残った久保はカスティージャの一員として、ADアルコルコン戦で先発出場している。

 ジネディーヌ・ジダン監督が今回招集したレアル・マドリードのメンバー20人は次の通り。

◆ゴールキーパー
ケイラー・ナバス
ティボ・クルトゥワ
アントリー・ルニン

◆ディフェンダー
ダニエル・カルバハル
エデル・ガブリエウ・ミリトン
セルヒオ・ラモス
ラファエル・ヴァラン
ナチョ・フェルナンデス
マルセロ
アルバロ・オドリオソラ
デ・ラ・フエンテ 

◆ミッドフィルダー
トニ・クロース
カゼミーロ
フェデリコ・バルベルデ
イスコ 

◆フォワード
カリム・ベンゼマ
ルーカス・バスケス
ルカ・ヨヴィッチ
ヴィニシウス・ジュニオール
エデン・アザール 

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[文:サカノワ編集グループ]

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