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【鳥栖×大分】旗が上がったがなぜ?藤本はオフサイドではなかったのか

大分の三竿雄斗。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

主審と副審の協議の末、三竿雄斗のゴールが認められる。

[J1 21節] 鳥栖 2-2 大分/2019年8月4日/駅前不動産スタジアム

 鳥栖が1-0とリードして迎えた63分、大分が左サイドを打開し、田中達也が鋭いライナー性のクロスを放ち、これを三竿雄斗が合わせてゴールネットを揺らした。しかしゴール前にいた藤本憲明がそのシュートに反応し、鳥栖のGK大久保択生はプレーに影響を受けたとしてオフサイドを主張した。実際、副審が一度旗を上げていた。だが、主審はオフサイドではなく、ゴールを認めた。いったい、なぜか?

 このシーンが、DAZNの「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、日本サッカー協会(JFA)の上川徹トップレフェリーグループシニアマネジャーが詳しく解説をした。

 まず、ゴールが決まったあと、主審と副審が協議をしている。そこでGK大久保への藤本のプレーの影響やポジションについて話し合われていたのかと思われたが……。

「実際はそのことではなく、そもそも、(藤本は)オフサイドポジションではないですよ、ということを(副審が)話していたそうです」

 つまり、クロスの上げられたサイドに小林祐三が残っていたため、藤本はオフサイドポジションではなかった、というのだ。

「副審が旗を上げたのは、GKへの妨害をしている、ということででした。しかし、よく見ると、小林選手が残っていてオフサイドではない、ということで旗を降ろしたということです」

 一度、副審の旗が上がったことによって、やや混乱が生じた。ただ実際はオフサイドではなかったという主審からの説明によって、選手たちも理解をしたということだ。

 また、もしも藤本がオフサイドポジションにいた場合、このケースであれば、オフサイドになったのかどうかについても議論。上川氏は「GKの視界はさえぎっていないものの、藤本選手はボールに反応していて、GKのプレーに影響を与えていると言える」として、オフサイドの判定が妥当になるだろうという見解を示した。

 試合はその後大分が勝ち越したものの、90分に金崎夢生が同点ゴールを決めて、2-2の引き分けに終わった。

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[文:サカノワ編集グループ]

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