日本代表GK権田が湘南の曺貴裁監督に「尊敬している」。西大伍は持論で議論呼ぶ
日本代表での権田修一。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
パワハラ疑惑報道を受けて、選手からもさまざまな反応が寄せられる。
湘南ベルマーレの曺貴裁監督がパワーハラスメントを行っていたのではないかという疑惑を取り上げた報道を受けて、クラブは8月13日の練習から、曺監督の当面の指導と指揮を自粛すると発表した。
曺貴裁監督の基本的なスタンスは、何が”正解”かを伝えるのではなく、選手に”気付き”のきっかけを与えること。そういった姿勢で、他チームでくすぶっていた選手が何かに”気付き”、湘南のスタイルのなかで飛躍を遂げる機会も多々あった。
そんななか、日本代表GK権田修一(ポルティモネンセSC/ポルトガル)が、自身のSNSのツイッター( アカウントは @gonchan20 )が8月12日に次のようにつぶやいた。
「曺貴裁監督には育成年代で本当にお世話になりました。
曺さんはできない事は絶対に要求しないし、僕も厳しく言われた時は本当は出来ることをしなかった時でした。
日本では珍しい誰にでも言うべき事をハッキリ言える指導者です。
とても尊敬できる指導者です」
(※環境依存文字を変換)
そのように権田は曺監督への尊敬の思いを記している。
このツイートを、元湘南の表原玄太(現・徳島ヴォルティス)がリツイートしていた。
また、元湘南のGK阿部伸行(AC長野パルセイロ/ アカウントは @dfrf44a4 )が「受け取った人の主観だから1つの大切な意見。ただおれには愛にしか感じなかった!」とつぶやいたのを受けて、2010-11年に湘南でプレーした松浦勇武(アグレミーナ浜松/ アカウントは @Isamu_Matsu )は、次のようにメッセージを発信した。
「ノブさんに全く同感。
厳しい事も言われたけどそういう時は必ず自分に非があったし自分の為に言ってくれているという熱心さに応えたいと思わせてくれる方です。
個人的には曺さんと出会えて今の自分があると思っています。
感謝しかありません。
自分にとって湘南での2年間は物凄く幸せな時間でした。」
(※環境依存文字を変換)
そのように曺貴裁監督への感謝の思いを綴っている。
さらに日本代表DFでヴィッセル神戸に在籍する西大伍は、持論を展開して議論を呼んでいる。
「だいたいプロの世界にパワハラなんてあるかい
選手も監督も対等
戦えば良いじゃない」
これはJリーグで今季14シーズン目を迎える選手目線の考えであり興味深い。プロサッカーチームは試合での勝利を目指す集団。その勝利を目指すなか、さまざまな局面で、主張と理解(妥協)が不可欠だと説いているようだ。
湘南は当面、高橋健二コーチが中心となって練習と試合に臨む。8月17日19時から、ホームのBMW Shonan スタジアム平塚で、サガン鳥栖と対戦する。
[文:サカノワ編集グループ]