レアルが久保建英のバリャドリード移籍を拒否か。冬に再燃も?
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
スペインのメディアが伝える。首都での戦いと生活に当面は集中へ。
スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』などは8月15日、レアル・マドリードが久保建英のレアル・バリャドリードへの期限付き移籍を拒否したと報じた。本人をはじめ仲介人(代理人)や家族の意向も勘案し、まずはカスティージャでの試合とレアルトップチームでの練習に集中し、チャンスに懸けることになったという。ただ、クラブはレンタル移籍するように「説得する」とも記している。
同紙や雑誌『フットボール・エスパーニャ』などが報じたもの。記事によると、18歳の久保は契約1年目、基本的にはカスティージャでプレーすることになっていた。ただ、ジネディーヌ・ジダン監督に招集されたプレシーズンマッチでの活躍によって、他クラブから注目を集める存在に。複数クラブが獲得を検討するなか、元レアル・マドリードのエースストライカーであるロナウド氏がオーナーを務める1部リーグのバリャドリードからレンタル移籍での獲得の申し出があったという。
レアルのチーム内でも、ラウル・ゴンザレス監督が指揮するカスティージャで経験を積ませながらトップチームでのチャンスを窺うべきだという意見がある一方、久保は実質3部リーグでプレーする以上のレベルにあり、1部リーグのチームにレンタル移籍させるべきだ、という意見も出ていたという。
ただ久保本人や仲介人、家族の意見なども踏まえ、まずマドリードに滞在することが望ましいと考えていて、冬の移籍市場で、改めて検討する可能性も示唆している。
また『ムンド・デポルティーボ』は、「レアル・マドリードは久保のバリャドリードへのレンタル移籍に『はい』と応じていた」、「レアルは今後も久保に、レンタル移籍に応じるよう説得する考えだ」とも記している。しかし、これまで両クラブから、レンタルに同意していたという具体的な発言は一切なく、そのあたりについては信ぴょう性を欠く内容となっている。
久保は前日のカスティージャでのトレーニングマッチで、スペインに渡って初のフル出場を果たしていた。
トップチームは8月17日(日本時間18日0:00から)、セルタ・デ・ビーゴとリーガ開幕戦を迎える。
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[文:サカノワ編集グループ]
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