香川真司のサラゴサ加入記者会見全文「お金が重要ではない、と言うつもりはないが」
2部リーグのサラゴサを選び、サラリーが減ったのでは?
――香川真司にとって、スペインの魅力とは?
「子供の頃からスペインのラ・リーガを一番多く見てきて、一番インスピレーションを受けてきました。スペインのサッカーは常に教材で、勉強させてもらってきました。
また、ワールドカップについて考えた時、2014年はイングランドのマンチェスター・ユナイテッドで、2018年はドルトムントで迎え、2022年を考えた時、ここで挑戦したい、ここから勝ち取って、ワールドカップに出るんだという気持ちが強かった。
そうした長期的なプランを見据えたなか、サラゴサがベストな場所だと考えて、決めました」
――サラゴサのチームメイトの第一印象は?
「最初の練習は、いい意味で驚きました。技術が高く、選手間のコンビネーションのレベルも高い。何よりみんな明るくて、ロッカールームの雰囲気は非常に素晴らしく、すぐに溶け込めると思いました」
――スペイン2部リーグの日程はハードで、日本代表に帯同するとなると困難を伴いそうだが?
「タフなリーグだと知っていて、だからこそ選びました。今、自分に必要なのはこうした厳しい戦いで試合に出続けて、結果を残すこと。まず、そこで(ポジションを)勝ち取らないと日本代表は見えてきません。
今はサラゴサの戦いに集中していますし、ここで必ず結果を残して、チームとともに1部へ行けるように、それだけを考えて、今は戦っています」
――2部リーグを選んだことでサラリーが大幅に減ったのでは?
「サッカー選手である以上、お金が重要ではない、と言う気はありません。そうやって勝ち取ってきたというものはありました。ただ、それ以上に、僕はここでのチャレンジ、ここでプレーできることを幸せに感じています。そこまで僕自身、お金が減ろうが、それについて特に考ることはありませんでした。それ以上に、ここでまたチームとともに勝ち取り、また1部に昇格していければいいと思います」
――スポンサーの獲得については?
「それは僕がやることではないですから。ただ、日本人やたくさんの方から応援してもらえることを、僕自身も願っています。まずピッチで戦い、サラゴサのファンや日本からも応援してもらえるように、自分の力を証明したいと思います」
[文:サカノワ編集グループ]
Topics:Full press conference – Shinji KAGAWA of Real Zaragoza -vol2.