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レアルが久保の移籍を認めた背景。「ウーデゴールの例」を繰り返さないため

8月22日に加入が決まったヤニス・サリビュルと記念撮影をする久保建英(右)。(C)RCD_Mallorca

スペイン紙が「カスティージャでの経験」に着目。

 マドリードを拠点にするスペインのスポーツ紙『マルカ』は8月23日、MF久保建英のレアル・マドリードからRCDマジョルカへの期限付き移籍が決まったことを受けて、「クボ――ウーデゴール、Son Moix(マジョルカのスタジアム)で”プレーする”」と題したレポートを掲載し、今週末、両者が対戦する可能性があることを伝えた。同時にかつて16歳でプロ契約を結びノルウェーの”至宝”と称されたマルティン・ウーデゴール(20歳)が、カスティージャで積み重ねた経験を生かせたとは言えなかった事実を踏まえ、レアル・マドリードが久保の育成・強化に十分配慮している背景に着眼している。

 記事によると、マジョルカを選んだ久保、そして今季からレアル・ソシエダにローンされたウーデゴール、レアル・マドリードに「籍」を置く両者が今週末にマジョルカのホームスタジアムで対戦する可能性があることに注目。そのうえで、18歳の久保がレアルに加入後、即レンタル移籍が認められた背景について、「ウーデゴールの間違いを繰り返さないためだ」という。

 2016年に加入したウーデゴールは、カスティージャで58試合もの経験を積んだものの、「それはほとんど役には立たなかったと多くの人は思っています」。また、ヴィニスウス・ジュニオールも昨季カスティージャで5試合プレーしているものの、「その短いステップが良い経験だったとは言えません」と、実質3部リーグ(セグンダB)でプレーさせることには難しさがあったと指摘する。

 そうしたなかで、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、久保が初めからトップリーグの経験を積んだほうが望ましいと判断し、今回のマジョルカ移籍に”賭けた”というのだ。

 もちろん、ウーデゴールも昨季オランダリーグのSBVフィテッセで31試合8ゴールと活躍。さまざまな経験を積んだうえで、今季スペインリーグへの復帰を果たした。

 その二人がさっそく対決する可能性もあり、同紙は「久保とウーデゴール、彼らの近い将来を信じて、レアル・マドリードは彼らを常に詳細にわたってチェックしていきます」と締めくくっている。

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[文:サカノワ編集グループ]

Topics:Takefusa KUBO and Martin Ødegaard;The RCD Mallora will clash with the Real Sociedad 25.august. 

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