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なぜ同じタイプを補強?PSV監督が答えた「堂安獲得効果」

PSV加入が決まった堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ファン・ボメル監督が「同じようなアウトサイドのアタッカーがたくさんいるが?」という質問を受ける。

 日本代表MF堂安律がオランダ1部リーグFCフローニンゲンから名門PSVアイントホーフェンに完全移籍で加入することで同意に至った。この獲得を受けて、PSVのマルク・ファン・ボメル監督が8月29日、メディアの質問に答えた。

 オランダメディアの『VP』によると、地元メディアからは「なぜ、再びアウトサイドのアタッカーを獲得したのか? 同じような選手が揃っているのではないか?」という質問を受けた。

 それについてファン・ボメル監督は、次のように語った。

「前線にはとても多くのプレーヤーがいますが、そのなかで変化をつけることを意味します。それにこれから数多くの試合をしていくにあたり、若い選手のみならず、経験のある選手も必要になります。いろいろなタイプの選手が揃ったことを私は嬉しく思っています」

 17歳のモハメド・イハッターレン、20歳のコーディ・ガクポらの出場機会が減ってしまう。そういったことが危惧される。

「若手選手はまず進化を遂げることが大切で、全試合に出場する必要はありません。それは昨季、(ドニエル)マレンが見せてくれました(編集グループ注:昨季リーグ35試合10得点。途中出場も多かった。20歳の今季「9」番をつける)。彼らも同じようなプロセスを歩んでほしいです」

「このまま、さらに40試合(カップ戦決勝などを見据え)を戦い切れるとは思っていません。そのためにはたくさんの可能性を秘めている彼ら成長させ、レベルを上げるとともに進化を促していくことが大切です」

 そのように指揮官は、切磋琢磨しながら、チーム全体として総合力を高めていくことが、あらゆるタイトルを獲得するためには必須であると強調していた。

 記事によると堂安は30日にチームメイトと初めて顔を合わせる予定だ。

 PSVは国内リーグ21回を誇る名門。堂安はガンバ大阪、フローニンゲンを経てPSVに加入。日本人選手ではフェイエノールトでプレーした小野以来、オランダの名門ビッグ3(PSV、アヤックス、フェイエノールト)の選手となる。ファン・ボメル監督と小野は現役時代、数々の”激闘”を繰り広げた良きライバルであり盟友だ。

関連記事:元浦和ア・デモス監督が堂安律のPSV獲得に一石「小野伸二のほうが3ランク上だった」

Topics:Talking about why Mark van Bommel of PSV got a new wing-player Rtisu Doan.

[文:サカノワ編集グループ]

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