【名古屋×FC東京】対照的な指揮官。風間監督「仕留めないと」、長谷川監督「よく凌いだ」
名古屋の風間八宏監督(左)とFC東京の長谷川健太監督(右)。写真:上岸卓史/(C)Takasgi UEGISHI
「ネンイチ決めちゃいました」の髙萩に、もう1点期待。
[J1 25節] 名古屋 1-2 FC東京/2019年8月30日/パロマ瑞穂スタジアム
名古屋グランパス対FC東京の一戦は、FC東京がディエゴ・オリヴェイラ(PK)と髙萩洋次郎のゴールで名古屋に2-1で競り勝ち、アウェー8連戦の2試合目で白星を掴んだ。名古屋は前田直輝が意地のゴールを決めたものの、あと一歩及ばず2連敗を喫した。
名古屋の風間八宏監督は試合後のフラッシュインタビューで次のように語った。
「前半、非常に良い感じで試合を進めていましたが、PKのあの1点、残念だったと思います。後半も自分たちがギアを入れ換えるところでの失点がもったいなかった。ただ、その後も、その前も、ちゃんとチャンスが十分にあった。仕留めるか、仕留めないか。そこのところは本当に、しっかりみんなで追及していきたいと思います」
そのように詰めの甘さを嘆いた。
「選手がケガや退場(出場停止)でなかなか全員が揃わない。そのなかでも、多少苦手なポジションはありますが、そこをみんながしっかり理解しながらやってくれたと思います。ただ最後のところ、もう少し、特に前半は崩せたと思いますが、今日また新しく出た選手たちがこれから課題として、私たちと取り組んでいきたいです。(復帰した成瀬竣平について)すごくよくやってくれたと思います。長いケガから戻ってきて、前半よく持ったと思います」
上位進出へのキッカケを掴み損ねた指揮官は、改めて課題について、「最後仕留めるところ。もっともっとチャンスができるように、しっかりやっていきたいと思います」と語っていた。
一方、FC東京の長谷川健太監督は、安堵の笑みを浮かべて次のように振り返った。
「苦しい試合でしたけれど、勝って何よりでした。3点目を取っていれば、もう少し楽な展開になっていましたが、名古屋は攻撃力がありますし、最後、難しい状況だったと思いますが、みんなでしっかりよく凌いでくれました。アウェーで勝点3を取れたのは大きいです」
そして、2年ぶりのゴールを決めた髙萩について、「本人が『ネンイチをここで決めちゃいました』と言っていましたけれど、もう1点ぐらいまた取ってほしいですね」と、むしろ期待を寄せていた。
リーグ最多16勝目(4分5敗)、勝点52に伸ばして首位をキープ。長谷川監督は今後に向けて、「ルヴァンカップ(ガンバ大阪との準々決勝)も挟みますし、しっかりまたコンディションを整えて1試合1試合戦いたいと思います」と気を引き締めていた。
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[文:サカノワ編集グループ]
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