激怒事件明け、中島はベンチ。ポルト監督が語った志向「相手を打ちのめすことしか考えていない」

中島に激昂するコンセイソン監督。オタビオが中島を守る。 ※「MAIS FUTEBOL」より

ヨーロッパリーグ初戦、ポルトがヤングボーイズに今季初黒星をつける。

[EL 1節]  ポルト 2-1 ヤングボーイズ /2019年9月19日/エスタディオ・ド・ドラゴン

 FCポルトはヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ初戦、ホームでスイスのBSCヤングボーイズに2-1の勝利を収め、勝点3を獲得した。ポルトの中島翔哉は直前の9月15日ポルトガル1部リーグ5節のポルティモネンセ戦(〇3-2)に続いてベンチ入りしたが、今回は出場機会を得られなかった。

 そのポルティモネンセ戦の試合後、ポルトのセルジオ・コンセイソン監督に中島が腕を掴まれ激昂された一件がポルトガル国内外で話題を集めた。その騒動明け初戦、中島がメンバー外にされるようなことはなかった。

 ただし、こうした拮抗した試合内容では、起用されることが難しくなるか……と暗示するような展開にもなった。

 ポルトガルメディア『MAIS FUTEBAL』は、コンセイソン監督のヤングボーイズ戦後の記者会見のコメントを掲載。今回中島については触れていないものの、試合の位置づけや難しさ、さらには指揮官の志向などを詳しく語っている。

「非常に難しい試合でした。決して壮観とは言えない内容でした。素晴らしいダンスを踊る(パフォーマンスを発揮する)には、良いカップル(コンビ)が必要です」「2-1は非常に危険なスコアでした。しかもヤングボーイズは今季一度も負けておらず、スイスで二度の王者になっている力のあるチームでしたから」

 コンセイソン監督はそのように説明。攻撃面と守備面での、チームの核となる”コンビ=セット”の必要性を説いている。

 そのヤングボーイズにテクニックでは上回ったものの、スピードとフィジカルで苦戦したとも明かす。そのうえで「警戒はしていました。ただし、私の意志は、常に相手を打ちのめすことにあります。もちろん90分間、強度の高いプレーを維持することは難しいでしょう。ただ、時間の経過とともに改善できます。そのなかで後半はスピードも落ちてやや退屈な試合になってしまいました」と振り返っている。

 アウェールールなどさまざまな駆け引きがある。しかし、ポルトは相手を完膚なきまでに叩きのめす――それを目指して闘うと、熱情家の指揮官は訴える。

 まず、「プレーを楽しむこと」を優先に掲げてきた中島だが、そうした「勝利の追求」を掲げる指揮官でありクラブのもと、欧州のトップレベルで戦い続けるために思考を何かしら変化させようとするのか。

 波紋を広げた”衝突”は、中島に何かしらの変化であり対応力を求めているのは事実だ。もちろん、そのなかでも自身のスタンスを貫き通すことも大切な時もあるはずだが――。

 ELと国内リーグの連戦が続くポルトは9月22日のポルトガルリーグ6節、ホームでCDサンタ・クララと対戦する。ポルトは4勝1敗で3位、サンタ・クララは2勝2分1敗で7位。

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[文:サカノワ編集グループ]

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