城福監督が「エクセレント」と唸ったレオ・シルバ。負傷離脱が鹿島にもたらす影響
鹿島のレオ・シルバ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
札幌戦で右ハムストリングを傷める。
鹿島アントラーズは10月1日、J1リーグ・27節の北海道コンサドーレ札幌戦で負傷したレオ・シルバについて、 チームドクターによる検査の結果、右ハムストリング筋損傷で、全治まで約5週間と診断されたと発表した。
レオ・シルバは札幌戦で久々にリーグ2試合連続でボランチとして先発。しかし足を傷めた27分に上田綺世と交代していた。J1リーグでは今季これまで22試合4ゴールを記録していた。
また、鹿島は三竿健斗が9月14日の26節・FC東京戦で左ハムストリング筋損傷により全治6週間と診断され、戦線から離脱している。首位FC東京に勝点1差の2位まで浮上していたが、二人の主力ボランチを欠く事態となった。
重要な試合で、まさに圧巻の存在感を見せつけてきたのがレオ・シルバだった。
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦で対戦したサンフレッチェ広島の城福浩監督はファーストレグのあと、次のようにレオ・シルバを絶賛していた。
「五分五分のボールで少し不利になったボールを、レオ・シルバに奪われた。それ以外は、五分以上で勝っていたと思う。やはり彼はエクセレント。彼を避けては上へは行けない。腹を据えてやらないと。彼を避けては絶対に先には進めない」
今後は元日本代表の永木亮太、新人の名古新太郎、そしてサイドバックが主戦場ではある小泉慶、そしてあらゆるポジションに適応できる白崎凌兵の中から、ボランチの軸を担っていくことになる。遠藤康のオプション起用もある。あるいは大岩剛監督が何か思い切ったコンバートなどに踏み切る可能性もあるか(例えば、町田浩樹の抜擢!?)。
天皇杯、ルヴァンカップと連戦が続くが、リーグ戦は国際Aマッチウィークによる中断のため、試合数が限られる。ただ、11月のシーズン最終盤に入ると、スケジュールの関係でここに集中している浦和レッズ、川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島と、力のあるACL出場組との連戦が続く。
このあたりで、レオ&三竿が再び揃う。そう信じて、彼ら不在の時であってもチーム内で共有できる勝利の公式を見出したい。窮地でこそ新たな道を切り拓く。それが鹿島だ。
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[文:サカノワ編集グループ]