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「久保建英ロス」カスティージャの今、ラウル監督が困っている

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

リーグ7戦でわずか2勝。ロドリゴ参戦は1試合のみで、スコアラーはすべて異なる選手。

 スポーツメディア『Fansided.com』はこのほど、スペイン1部リーグのレアル・マドリードのBチームにあたるカスティージャが苦戦を強いられている現状についての詳しいレポートを掲載した。本来はカスティージャで今季プレーする予定だった日本代表MF久保建英が、RCDマジョルカに期限付き移籍したことも、少なからず影響しているようだ。

『レアル・マドリード:ラウルとカスティージャの闘い』と題した記事では、ラウル・ゴンザレス監督のもと、開幕からパットせずにいるカスティージャの内情を分析。カスティージャはこれまで2勝しか挙げられず(2勝4分1敗/8得点・6失点/20チームのうち7位)、ファンの間でも、果たしてこのままで大丈夫だろうかという不安の声も出始めている。

 そして、「ジネディーヌ・ジダン監督率いるトップチームでもプレーし、このチームのレギュラー級だった久保建英がマジョルカにレンタルで去ったことにより、真のスコアラーやプレーメーカーを見出せずにいる」と嘆く。

 そのうえで、何より「攻撃があまりに脆弱すぎるのだ」と指摘する。

  最近快勝したのは6節のラージョ・マハダオンダ戦(〇3-1)のみ。久保と同じ18歳である「ロドリゴが1ゴールを決めるなど大きな役割を果たしたが、彼がいなければゴールを奪うのも難しかっただろう」という。ロドリゴはこの試合以外は、トップチームに帯同している。

 そして「課題はコンスタントにゴールを奪う選手がいないこと。他の7ゴールはいずれも違う選手が決めている」と分析。そこで▽トップチームの試合に出られないのであればロドリゴはカスティージャでのプレーを増やすべき▽U-19から昇格しているパブロ・ロドリゲスをFWとして固定して起用すべき――などと提言している。

 基本的には、トップチームに選手を供給することが目的のチームである。「ラウルが批判の対象になったり、パニックに陥るような時期ではまだない。新監督はさまざまなことを学んでいる」として、さらにジダン監督とのコミュニケーションこそ大切になってくると説く。

 あと30試合。1週間のサイクルもできてきただけに、ラウルが「監督」として、攻撃の道筋を作り、ここから巻き返すことへの期待も高まる。そして一方、ロドリゴも、久保も、それぞれのステージで成長を遂げてレアル・マドリードに戻ってくることもまた、ラウルは願っている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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