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【W杯予選】モンゴル代表監督が日本語を交え「ジャパニーズ・ネバーギブアップ。アキラメナイ」。完敗にも「いい気持ちです」

モンゴル代表戦でゴールを決めて喜ぶ日本代表の永井謙佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

熟れたリンゴがどんどん木から落ちるように――。

[カタールW杯 アジア2次予選 F組2節] 日本 6-0 モンゴル/2019年10月10日/埼玉スタジアム2〇〇2

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のグループF・2節、ホームの日本代表がモンゴル代表に6-0で勝利を収めた。試合後、京都サンガF.C.のコーチを務めた経験があり、日本人の妻を持つモンゴル代表のミヒャエル・ヴァイス監督が記者会見で、日本語をまじえて「ジャパニーズ・ネバーギブアップ。アキラメナイ。私の知る日本代表を見せてくれました」と振り返った。

「日本代表、おめでとうございます。私が知っている通りの日本であり、決して最後まで諦めませんでした。最後までスコアを追い求めるプレーをしていました。私はそういったプレーが大好きです。私たちは、この日本代表の戦いから学ぶことがいくつもあると感じました。

 私たちのモンゴル代表は、持っている最大限の力を発揮しました。布陣をコンパクトにした戦いをしようと思いましたが、なかなかそれも難しかった。前線ではほとんど何もできませんでした。

 後半は少し守りが良くなったかもしれませんが、私たちのこれからの成長のプロセスだと思っていますので、この経験を次のキルギスタン代表戦に生かしたいと思います」

 目標としてきたW杯1次予選突破を果たし、「2年計画で目指してきた」という2次予選のステージに踏んだ。今回、日本代表に完敗を喫したものの「イイキモチデです」とも語った。

「とても、いい気持ちです。選手たちには、どのような結果にもかかわらず、しっかり戦おう、この機会を生かそうと言ってきました。もちろん、大敗は喫したくありませんでしたが、しっかりと試合を戦おうと呼び掛けていました。20分まではスコアレスに抑えられましたが、1点を奪われてしまうと、熟れたリンゴがどんどん木から落ちるように、ゴールを決められてしまいました」

 そしてヴァイス監督は、守るだけではない「スタイル」確立への思いを語った。

「このレベルの試合を続ける必要性があり、こうしたスタジアムでの試合を繰り返す必要になります。大切な思い出になります。選手たちは将来への可能性を秘めています。ただ、本当の意味で『サッカー』をする必要があります。ディフェンスばかりしていては、将来勝てるようにはなりません。そうしたことも理解しながら、この高いレベルの中で、自分たちの基準に合ったレベルの相手との試合を積み、数年後にはモンゴル代表のしっかりとしたサッカーを見せられればと思います」

 京都が輝きを放った時代でもある2001年から2004年までコーチを務めたドイツ人指揮官は、そのように日本からの再出発を誓っていた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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