【日本代表】元浦和の遠藤航が埼スタで見せた意地「僕はチャレンジャー」
日本代表での遠藤航(6番)写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
国際Aマッチ21試合目にして初ゴール!シュツットガルトではこれまで出場機会を得られず、「いい流れに乗って帰りたい」。
[カタールW杯 アジア2次予選] タジキスタン代表 – 日本代表 /2019年10月15日17:15(日本時間21:15)/ドゥシャンベ
日本代表のMF遠藤航は10月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル代表戦、4-4-2のボランチとしてフル出場し、自身初となる国際Aマッチ初ゴールを決めるなど、チームを6-0の勝利に導いた。
ベルギー1部のシント=トロイデンVVから、ブンデスリーガ2部のVfBシュツットガルトに期限付きで移籍。1シーズンでの1部復帰を目指すドイツの名門は開幕から好調をキープし、シーズン途中に緊急補強された遠藤は、これまで一度も出場機会を得られずにいる。
「僕はチャレンジャー。チームは首位で、遅れて合流した、それにレンタルという立場もあります。焦らずにしっかりと練習から取り組んで、今はチャンスを待っています」
そうした状況下、今回、日本代表の森保一監督からチャンスが与えられた。
FIFAランキングでは大きく差のあるモンゴル代表(日本31位、モンゴル183位)を相手に、球際では一歩も引かず、素早くボールサイドへ潰しに行き、攻撃の起点となった。しかも舞台は、前所属の浦和レッズのホームでもある埼玉スタジアムだ。黙々と仕事をこなす……不撓不屈の遠藤はここにいる――と言わんばかりのパフォーマンスを見せた。
もちろん、今回のレベルの相手であれば、勝って当然、と言える雰囲気があった。それでも遠藤はどんな相手と対戦する時とも変わらず真向から挑んでボールを奪い続け、そして中島翔哉のコーナーキックを押し込み、国際Aマッチ21試合目にして初ゴールを決めた。さらにはミドルから鎌田大地のゴールももたらした。
「けっこうボールも集まってきていましたし、今日はゴールを狙っていました。最後、入って良かったです」
2015年8月のE-1東アジア選手権で、湘南ベルマーレ時代に代表デビューを果たしてから4年目にして決まった一撃。遠藤は「久々に試合に出られて、ゴールにも絡めて、まず一つ。ここから、いい流れに乗って、シュツットガルトに帰りたいです」と語った。
日本代表と同じく、本当の戦いはここから先に待つ。遠藤が復活への布石を打ってみせた。
日本は15日にカタールW杯2次予選・第3戦、アウェーでタジキスタン代表と対戦する。
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[取材・文:塚越始]