久保建英が語る「Jリーグとラ・リーガの違い」。イニエスタの影響力にも…
FC東京時代、久保建英がゴールを決めて、長谷川健太監督とハイタッチ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
『マルカ』紙のインタビューで。「テクニック? フィジカル? スピード? 戦術?」
[スペイン1部 10節] レガネス – マジョルカ/2019年10月26日16:00( 日本時間23:00 )/ムニシパル・デ・ブタルケ
スペイン紙『マルカ』がこのほど掲載したRCDマジョルカの久保建英のインタビュー記事で、日本代表の18歳になるミッドフィルダーはJリーグとスペインのラ・リーガとの”違い”などについても語っている。
FC東京から横浜F・マリノスに期限付き移籍した昨シーズン、アンドレス・イニエスタのいるヴィッセル神戸戦でJ1初ゴールを決めた(〇2-0)。そんなイニエスタと対戦できた環境について、次のように語っている。
「イニエスタのようなタレント(才能)と知名度のある選手が来ることは、日本にとってとても良いことです。それによって、多くの選手、ファンが惹き付けられます。彼とプレーできて、トレーニングやゲームの質についても気付けて、それはとても良いことでした」
そして、Jリーグとラ・リーガの違いについて、「テクニック? フィジカル(体格)? スピード? 戦術?」と聞かれ、次のように答えている。
「インテンシティ(強度)であり、リズムでしょうか。スペインのほうがアップダウンの波があり、日本のほうがペースは少しゆっくりで静かでした」
そのように、試合のリズムのメリハリの差について触れている。そして、「どちらのほうが良いと感じます?」という問いにも応じる。
「私は日本のリーグに適応していたので、スペインのリーグに適応するには少し苦労しました。新たな環境に適応することで、自分の成長を助けてくれると感じています」
では、久保がマジョルカにもたらすものは――?
「今季昇格しましたが、とても歴史のあるクラブです。私の知るマジョルカは、常にトップリーグにいたことを覚えています。私がマジョルカに貢献する以上に、マジョルカが私に多くのものをもたらして、成長させてくれるのではないかと思っています。ただ、もちろんチームを助けたいです」
そして、しっかり久保を守ろうとするビセンテ・モレノ監督からは「落ち着いてゆっくりやっていけ」と言われているそうで、「彼の戦術はまだ学んでいる途中ですが、少しずつ慣れてきています」と、少しずつ、しかし確かな感触を得てきているそうだ。
2部リーグから今季7年ぶりに昇格したマジョルカはレアル・マドリードを1-0で撃破し、3勝1分5敗(7得点・12失点)で降格圏を突破して15位(20チーム中)に浮上した。久保はリーグ7試合(353分)出場で1アシスト。
マジョルカは次節、10月26日16時(日本時間同日23時)から、アウェーでCDレガネスと対戦する。レガネスはこれまで0勝2分7敗で最下位に沈んでいる。
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[文:サカノワ編集グループ]