原口元気のハノーファーに38歳の新指揮官が就任
ハノーファーの原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
有望株の一人。トルコ出身のケナン・コカック氏。
日本代表FW原口元気が所属するブンデスリーガ2部のハノーファー96は11月14日、成績不振により解任されたミルコ・スロムカ前監督の後任として、トルコ出身の38歳、ケナン・コカック(コジャックという読み方も)氏の就任を発表した。32歳のユリアン・ナーゲルスマン(RBライプツィヒ)をはじめとする若手指揮官の有望株の一人。15日に現地で記者会見を行う。チームとともに不振を脱出できずにいる背番号10をつける原口にとっても、この新指揮官とともに、上昇気流に乗りたいところだ。
昨季ブンデスリーガ1部17位で2部リーグに降格したハノーファーだが、これまで3勝5分5敗(14得点・22失点)で18チーム中15位に低迷。1年での1部復帰に向けて、監督交代のてこ入れが行われた。
2節前、11月2日のSVザントハウゼン戦で1-1と引き分けたことで、フロントが監督解任を決断。10日の1F.C.ハイデンハイム戦(●0-4)はボスニア人のアシフ・サリッチ氏、ドイツ人のラース・バーレマン氏の「二人体制」で臨んでいた。
一方、原口は今シーズンこれまでリーグ12試合(704分)出場でノーゴール。昨季からリーグ戦で1ゴールも決められずにいる。
ハノーファーのコカック(コジャックとも読める)監督は、14日の役員会の承認を経て就任。クラブの公式サイトで、「何よりは安定した戦いができるようにしたい。ハノーファーは伝統のあるチームです。ここでチームを引き継げることは、とてもエキサイティングなこと」と意欲を示している。
クラブのマルティン・キント会長は「監督は、最も重要なポジション。このテーマについて、熱心に熟慮して集中的に話し合ってきました。昨年の夏に面談した時からコカックにはいい印象を受けていました」と、今季開幕前の監督候補の一人だったことも明かしている。
コカック氏は1981年1月5日生まれ、トルコ出身。現役時代はSVヴァルトホフマンハイムなどでプレーしてきた。また、指導者としては、これまでブンデスリーガ2部のSVサンドハウゼンなどで監督を務めている。
年齢差は10歳。原口にとっても、この出会いをターニングポイントにしたい――。
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[文:サカノワ編集グループ]