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【日本代表】柴崎岳は静かに燃える「ベネズエラはとてもいいチーム」

日本代表の柴崎岳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

W杯南米予選を控える実力伯仲の相手。「強度もあって、技術もあって、規律もある」

[キリンC杯] 日本 – ベネズエラ/2019年11月19日19:25/パナソニックスタジアム吹田

 日本代表のMF柴崎岳が11月18日、翌日のキリンチャレンジカップのベネズエラ戦に向けて抱負を語った。FIFAランキングは日本が28位、ベネズエラが26位。これまで実質4試合連続ドロー中(※注1)という実力伯仲の相手との対戦に、「すごくいいチーム。親善試合ではなかなかできない貴重な機会になる」と静かに燃えている。

「新戦力が多いので、彼らとしっかり連係をとっていきたい。言葉で伝えることもありますが、そういった選手たちが自分たちで見て感じて、日本代表の選手としての力になっていってほしい。僕自身は今までやってきたことをしっかりと出したい」

 柴崎はそのように今回の一戦を位置付ける。彼個人も中心選手としての自覚は強く、「ある程度突出したパフォーマンスを日本代表では見せなければいけない。これから起こり得るであろう、いろんな環境に対応していくためにも、しっかり精神的な準備も個人的には積み重ねていかなければいけない」と気を引き締めていた。

 柴崎にとっても、楽しみな試合だという。来年3月のワールドカップ南米予選を控えるベネズエラは、今回の国際Aマッチ期間、この日本戦しか組んでいない。この試合のために準備をしてきてきた、実力伯仲であり、本気で戦ってくる相手だ。それだけにホームで、27歳の司令塔は今度こそ必勝を期す。

「ベネズエラは前にも試合をして、個人的にはすごいいいチームだなと感じました。強度もあって、技術もあって、規律もあって。親善試合ではなかなかそういうゲームは体験できない。コンディション含め、そういったチームとできるのは貴重な経験になります。

 向こうも本気で準備してやってくるでしょうし、今回この試合しかないと聞いています。そういった相手とできることは、個人としても、チームとしても大きなことです」

 所属するデポルティボ・ラコルーニャでは、日本代表に合流する直前の3試合をベンチで過ごした。クラブで主力の座を掴み返すためにも”吉報”をスペインに届けたい。安定感のあるプレーが売りの柴崎だが、そろそろ2015年3月31日のウズベキスタン戦以来となるゴール(国際Aマッチ通算3得点)にも――期待をしたい。

注1)
◎日本の過去対戦成績
対ベネズエラ代表
◇過去の対戦成績:1勝3分(5得点 2失点) 
2010年2月2日  △0-0 (日本/大分) キリンチャレンジカップ 2010
2012年8月15日 △1-1 (日本/北海道) キリンチャレンジカップ 2012
2014年9月9日  〇3-0 (日本/神奈川) キリンチャレンジカップ 2014※ 
2018年11月16日 △1-1 (日本/大分) キリンチャレンジカップ 2018
※試合は2-2で終了したが、後日ベネズエラの出場停止の選手が出場していたことが判明。 FIFAの裁定により3-0で日本の勝利となった。

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[取材・文:塚越始]

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