「あの選手は良かった」長谷部誠がグラスナー監督に進言。浦和の若手がフランクフルトへ!?「日本人選手の強みを出していた」
2022年の親善試合のあと、浦和の選手とともに場内一周するフランクフルトの長谷部誠。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
埼スタの光景に、「こんなに幸せなことはなかった。本当にここに来ることができて良かったです」。
[親善試合] 浦和 4-2 フランクフルト/2022年11月16日19:30/埼玉スタジアム
『ブンデスリーガジャパンツアー2022 powered by スカパーJSAT さいたまシティカップ』の浦和レッズが4-2でアイントラハト・フランクフルトに4-2の勝利を収めた。
フランクフルトのオリバー・グラスナー監督、長谷部誠が試合後の記者会見に臨み、試合を振り返るとともに、19日のガンバ大阪戦への抱負を語った。
グラスナー監督は「浦和が勝つべきして勝ったと言えます。よく動く勤勉なチームという良い印象を受けました。私たちは到着したのが昨日(試合が13日)で少し疲れが残っていたままで、最高の状態とは言えませんでした。私たちは若い選手を連れてきていましたが、とてもいいゲームと素晴らしい観客のなかでプレーできて良かったと思います」と語った。
そして長谷部はサポーターが掲げる様々なユニフォームを見て、「感動した」と感慨深そうに語った。
「こうして古巣とプレーできて嬉しく思います。監督の言うとおり、浦和の勝利に値したと思いますが、ブンデスリーガを代表して来ているので、もっといい試合をしたかったです。大阪ではさらにいい試合をしたいです。
個人的にはここ埼玉スタジアムで、多くの浦和サポーターの前でプレーできて、そして試合後グランドを1周した時、僕の浦和時代や日本代表時代、アイントラハト・フランクフルトのユニフォームを掲げてくれているのを見て感動しました。こんなに幸せなことはなかったです。本当にここに来ることができて良かったです」
また、タレントのローランドさんからは、この選手はブンデスリーガでも通用すると感じた選手はいますかか!? という質問も。長谷部は「多くの選手が、日本人としての特徴であり、強みを持っていると感じました。監督には試合のあと、あの選手が良かったね、と言いましたが、それが誰だったかはちょっと秘密にしておきます」と笑って答えた。
またグラスナー監督は長谷部が投入された際にスタンディングオベーションが起きたのを見て、「素晴らしい光景でした。マコトが選手として、人として、サポーターの皆さんに素晴らしい人だと認めてもらっているからでしょう。それを知って私自身も感動して、幸せな気持ちになりました」と語った。平日ナイトゲームにも関わらず2万4000人が訪れた一戦、グラスナー監督も浦和を気に入ってくれたようだ。
[取材・文:塚越始]
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