【横浜FM】GK朴一圭が誓う「真の王者になるため」。質も結果もナンバーワンで頂点へ――
川崎に勝利!歓喜する横浜FMの朴一圭。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
J3の琉球からJ1優勝チームの守護神へ、あと1試合。
[J1 34節] 横浜FM – FC東京/2019年12月7日14:00/日産スタジアム
J1リーグの優勝を懸けて12月7日、首位の横浜F・マリノスがホームの日産スタジアムで2位のFC東京との直接対決に臨む。昨季J3のFC琉球で優勝に導いて横浜FMに加入し、今季途中からレギュラーポジションを掴んだGK朴一圭が、”日本一”の守護神の座を掴もうとしている。何よりマリノスの背番号「1」は横浜FMが「真のチャンピオン」であることを、この大きな注目を集める一戦で示したいと誓う。
4-1の快勝を収めた11月30日の33節・川崎フロンターレ戦後、朴は「今年のみならず来年、再来年とマリノスのサッカーが続いていくなかで大事になってくる日になったと思います」と神奈川ダービーでの快勝を喜ぶとともに、「ベクトルは次に向いています。僕らは『残り2つ勝たなければ優勝できない』と思っていました。FC東京にはアウェーでやられているので、ホームでしっかり勝って優勝を決めたい」と、すぐ最終決戦へと切り替え前を向いていた。
マリノスの守護神は言う。
「真のチャンピオンになるために。プレーの内容だけではなく結果を残すことで、観ている方々が『今年のチャンピオンは横浜F・マリノスだな』と思ってもらえることが大事。そのためにも川崎戦に続いて、最後にFC東京にも勝利を収めて証明したいです」
結果と質。両方を伴った「真の王者」に。そういった意味での完全優勝を、朴は目指す。
「いつも通りやるだけです。ただ、そのいつも通りにやることが一番難しい。1日、1日、激しい練習をして、ハードワークをして、その積み重ねが川崎戦のように結果につながると思います。やれるだけのことを取り組み、試合ではあとは、やり切るだけです」
引き分け以上、あるいは、3点差負けでも優勝が決まる。FC東京の逆転優勝には4点が必要。そういった優勝条件がクローズアップされがちである。ただし、勝って決めたい――。そこでも朴は強調する。
「『勝ちたい』ではなく、勝ちます。それぐらい自信を持っています。そう信じています」
むしろ33節までの積み重ねにより、最後の試合はより一段と思い切って挑めるシチュエーションを作ることができたと言える。
「むしろ最高の舞台が整った。士気は高まっています」
真の王者に――。横浜F・マリノスと朴一圭が2019シーズン、波乱万丈を経てJ1の頂点に立とうとしている。果たして、そこからはどのような景色が広がっているのか。
【関連記事】
・【横浜FM】優勝より意識した「サポーターのために勝とう」
・【Jの輪】引退決断の栗原勇蔵「家族より長い時間一緒にいたかもしれない」
[取材・文:塚越始]