東京五輪中、レアルのジダン監督が大変?久保、ロドリゴ、ヴィニシウスら不在。さらに…
レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督。(C)Audi Cup 2019
好調のブラジル若手組、南米予選のU-23選手権への招集回避。一方、ベンゼマ、ラモスも五輪のオーバーエイジ参戦に意欲を示す。
スペインメディア『エル・エスパニョール』は12月16日、「ヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンはオリンピック予選には参加せず」と題したレポートを掲載し、東京オリンピック世代にあたるレアル・マドリードのブラジル人3人が来年1月にコロンビアで開催される同五輪予選にあたるU-23南米選手権には参戦しないことが決まったと伝えた。
ブラジルサッカー連盟が発表したU-23ブラジル代表メンバーには、マテウス・クーニャ(RBライプチヒ)、ガブリエル・マルティネッリ(FCアーセナル)、パウリーニョ(バイヤー・レバークーゼン)ら錚々たるメンバーがいる一方、多くはブラジル国内組メンバー中心に。大会は1月18日から2月9日まで行われ、上位2チームが東京五輪の出場権を得る。
ただし、国際Aマッチデーに組まれていない大会でもあり、記事によると「レアル・マドリードのブラジル人若手トリオは、マドリードに残って戦うことを決断した」という。何より「その期間の戦力ダウンを免れ、(レアルの)ジネディーヌ・ジダンもほっと一安心している」と伝えている。
グループBに入るブラジルは、ウルグアイ、ボリビア、ペルー、パラグアイと同組。上位2チームがA組の2チームとの決勝トーナメントに臨むことになる。
ただ、もしもブラジルが東京五輪の出場権を獲得した場合、その3人が不在になる可能性もあるということだ。今回欠場を決断したのも、五輪本大会を優先したいから、という意思でもあると言える。さらにウルグアイのフェデリコ・バルベルデも東京五輪世代にあたり、ブラジルとともにグループステージを突破すれば、揃って出場権を獲得する可能性もある。もちろん、近年欧州で増加傾向にあるが、オリンピック出場にはそもそも関心を示さないということもあり得る(ブラジルでは高いステータスのようだが)。
また、フランスのカリム・ベンゼマ、スペインのセルヒオ・ラモスもオーバーエイジでの五輪出場への意欲を示している。特にラモスは相当に燃えていて、ジダン監督も「彼のそういった何事にも前向きな取り組む姿勢こそ大切」と、むしろ後押しする考えを示していた。
そして、RCDマジョルカに期限付き移籍中である久保建英は、東京五輪の星(チームの顔)として期待され、現状では本大会のメンバーに選出される可能性が極めて高い一人だ。ただ、マジョルカから一旦レアル・マドリードに戻ってトーニングに加わることになった場合、むしろ――東京五輪期間中、アピールによってはポジションを奪うチャンスにもなり得る。
いずれにせよ、ひとまず年明けのブラジル人トリオの離脱は避けられた。それでもレアルのジダン監督はしばらく経つと今度、東京五輪期間のやりくりに頭を悩ませることになりそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]