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南野リバプール加入決定でクロップが熱い700字メッセージ「ボールを持っていなくても勇敢にプレーできる」

リバプールのユルゲン・クロップ監督。 ※リバプールTVの公式記者会見の動画より

「新たなリバプールファンに”ようこそ”と伝えたい」

 RBザルツブルクの日本代表MF南野拓実が12月19日、イングランド・プレミアリーグのリバプールFCに完全移籍することで合意に至ったと、両クラブが発表した。4年契約で、背番号は「18」。2020年1月1日の冬の移籍市場が開いたあと、正式契約となる。

 この契約合意を受けて、リバプールのユルゲン・クロップ監督が南野を歓迎する約700字にわたる熱いコメントを、リバプールの公式サイトで発表している。

「いいニュース、素晴らしい契約。本当に、本当に嬉しく思います。

 サポーターは最近の試合で、彼のプレーを間近で見ることができました。だから、みんな彼のクオリティを知っていますし、私から何か声を大に伝える必要はないかもしれません。

 タクミは非常に素早くて非常に賢い選手。すぐにスペースを見つけることができる。ボールを持っていようがいまいが勇敢にプレーする、まさしくチームプレイヤー。さらに彼は他の選手のためになるように、全力を尽くしてくれます。

 彼のチャンピオンズリーグでの経験は大きなボーナスになり、これまでのクラブや組織でもエリートの環境を経験し、相応しい経験を積んできたことでしょう。

 我々のオペレーションチームはこの移籍を実現させ、素晴らしい仕事をしてくれました。マイケル・エドワーズとチームは称賛に値することをしてくれました。

 真のタレント性と野心を持ち合わせた選手たちにとって、なぜザルツブルクが理想の加入先になるのかは明白です。ここ数か月、ザルツブルクとピッチ内外で時間をともにした経験から、現代のヨーロッパクラブの模範としての彼らの評判は、これからも上がっていくに違いありません。

 タクミがこの素敵な街とクラブで快適に過ごせるように、すべてのリバプールサポーターが力を貸してくれると、私は確信しています。

 もうひとつ自信を持って言えるのは、特に日本でのLFCファミリーメンバーがさらに増えただろうということ。才能ある日本人選手のうちのひとりが加入したことで応援し始めてくれたファンの皆さんに、“ようこそ”と伝えたいです。

 リバプールは、ファンにとっても特別なクラブです」

 そのようにボルシア・ドルトムントでは香川真司とも仕事をしているドイツ人指揮官クロップが、南野加入のさまざまな効果と期待について語っている。

 リバプールは12月21日、カタールで開催中のクラブワールドカップ(CWC)決勝で、ブラジル(南米大陸代表)のCRフラメンゴと対戦する。

 そして年明けには、1月2日シェフィールド・ユナイテッド戦(ホーム)、5日にFAカップのエヴァートン戦(ホーム)、11日にトッテナム・ホットスパーズ戦(アウェー)、19日にマンチェスター・ユナイテッド戦(ホーム)と重要なカードが続く。

 今回日本代表のレギュラー級である南野には、イギリスの労働許可が問題なく下りると見られる。南野のデビューはいつか? 2020年、その日が待ち遠しい――。 

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[文:サカノワ編集グループ]

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