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【天皇杯】神戸魂を貫く。イニエスタがMLS複数クラブのオファーを拒否。ベッカム氏オーナーのチームからも

神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

2020年参入のインテル・マイアミなど――。明日、新国立競技場で来日初タイトル獲得なるか。

[天皇杯 決勝] 神戸 – 鹿島/2020年1月1日14:35/国立競技場 

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが明日2020年元日、来日から2年目、日本での初タイトルを懸けて、新国立競技場の実質的なこけら落としとなる天皇杯決勝・鹿島アントラーズ戦のピッチに立つ。そのイニエスタだが、米国とカナダで構成されるメジャーリーグサッカー(MLS)の複数クラブからオファーが届き、それを拒否していたことが分かった。

『ムンド・デポルティーボ』によると、イニエスタには、MLSのロサンゼルス・ギャラクシー、モントリオール・インパクト、シアトル・サウンダーズ、インテル・マイアミなどがこの数か月の間にオファーを出していたという。しかし、いずれもイニエスタ側が断っていたそうだ。

 インテル・マイアミは2018年に新たに発足、2020年からMLSに参加予定のチームで、元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏がオーナーを務める。そのチームの顔として、イニエスタ獲得に動いていた。

 イニエスタは2021年まで神戸と契約を結んでいて、「非常にシンプルなこと」と、それをまっとうすることしか現時点では考えていないという意思を示している。むしろ、神戸で家族での生活を楽しんでいると記され、そういった利害の絡む駆け引きを今は求めていないということのようだ。

 また、さらにはアルゼンチンの名門エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタがイニエスタの獲得に向けて調査を開始したとも、アルゼンチンで話題になっている。同クラブ代表の元アルゼンチン代表MFフアン・セバスティアン・ベロン氏が交渉などはしていないものの、クラブ内で「その話が出ている」と計画の一歩を踏み出したことを認めている。

 イニエスタとしては、まず日本でのタイトル獲得とその先へ――。

 35歳のファンタジスタは2019シーズン、J1リーグ23試合6得点・6アシストを記録。J1リーグのベストイレブンにも選ばれた。この天皇杯ファイナルが、ダビド・ビジャ、那須大亮の引退マッチにもなる。果たして、21冠目を狙う大岩剛監督のラストマッチとなる鹿島の牙城を突破できるか。

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[文:サカノワ編集グループ]