吉田麻也のサウサンプトンがDF獲得を検討。フランス有望株とガンビア代表
吉田麻也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
複数クラブと競合、今冬の移籍市場で補強か。
ヨーロッパ主要リーグの冬の移籍マーケットが1月1日に開き、特に下位に低迷するチームなどが即戦力を求め、次第に具体的な話が浮上し、各国のメディアを賑わせている。
吉田麻也の所属するイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCは、現在、7勝4分10敗(25得点・38失点)で12位。一時期の低迷を脱して中位以上も視野に入ってきた一方、降格圏の18位とも勝点5差と、決して予断を許さない状況にある。
そのセインツは、2人のDFの獲得を検討していると伝えられる。ただし、いずれも人気銘柄であり、他クラブと競合しているようだ。
一人がセリエAのUCサンプドリアに所属するガンビア代表のセンターバック、オマール・コリーだ。192センチの高さと強さを武器にする27歳は、プレミアリーグで注目銘柄に上がっている。
『HITC』などによると、1500万ポンド(約21億4000万円)の移籍違約金が設定され、サンプドリアは主力にケガ人が発生したためコリーの残留を要望している。しかし本人はプレミアリーグ挑戦に意欲的だという。サウサンプトンとともに、武藤嘉紀の所属するニューカッスル・ユナイテッドFCも興味を持っているということだ。
さらに『ガーディアン』によると、現在RCシュトラスブールでプレーする19歳の若手フランス人CBモハメド・シマカンにも、複数のプレミアリーグのクラブが注目しているそうだ。
セインツのほか、ワトフォードFC、ノリッジ・シティFCも獲得に乗り出しているという。移籍違約金は2500万ユーロ(約32億5000万円)。
ただし、記事の中でサウサンプトンの状況について、「チームはむしろ経験のあるセンターバックを必要としている。31歳の吉田麻也がいるが、9失点を喫したレスター・シティ戦以来、なかなか出場機会を得られずにいる」と、吉田についても一言触れている。
いずれにせよ、サウサンプトンが守備陣の補強を検討していることが分かる。
日本代表DFの吉田は先日のFAカップ3回戦、ハダースフィールドタウンFC戦で、久々に先発フル出場。2-0の勝利に貢献している。
セインツの次戦は1月11日(日本時間12日0:00)、アウェーでレスターと対戦する。
関連記事:クエンカが明かす仙台移籍の舞台裏。神戸が接触、イニエスタに相談していたが…
[文:サカノワ編集グループ]