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ケルンがポドルスキにユースの役職を準備!しかし本人は…

天皇杯決勝に臨んだ神戸のポドルスキ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

来週にもフロントと会談へ。神戸は年俸大幅減額でオファーを提示か。

 ヴィッセル神戸の元ドイツ代表ルーカス・ポドルスキは2020年元日、天皇杯決勝の鹿島アントラーズ戦に先発出場し、先制点のオウンゴールににつながるシュートを放つなど、クラブ初となる主要タイトル獲得に貢献した。

 しかしポドルスキは1月31日で神戸との契約満了を迎え、その先の去就が未定となっていた。

 ブンデスリーガの1F.C.ケルンにとって、ポルディは今なおアイドル的存在であり、復帰待望論が常にくすぶってきた。そうしたなか、ドイツメディア『シュポルト・ブッツァー』は1月8日、ケルンがポドルスキに対し、ユースチームのポストを用意していると報じた。責任ある役職を設けるということで、近日中にも両者の話し合いが行われるそうだ。

 ポドルスキはスポーツダイレクターのホルスト・ヘルト氏、マネージングダイレクター(代表)のアレクサンダー・ヴェーレ氏と来週にも会談をするという。そこで今後の取り組みなどについて協議されるそうだ。 

 しかし、34歳のポルディは2022年まであと2シーズンは現役としてプレーをしたいと考えている。そうしたなか、これまでメジャーリーグサッカー(MLS)のシカゴ・ファイアー、母国ポーランドのグールニク・ザブジェが具体的に獲得を検討していると言われてきた。

 また、神戸も現在の6億円からは大幅な減額になるものの、契約延長のオファーを出したと見られる。ドイツ人指揮官トルステン・フィンク監督も、この強力なレフティを戦力として必要と考えている。

 ポドルスキ自身はアジアチャンピオンズリーグ( ACL )への初参戦を楽しみにしているという。また、東京オリンピックへのオーバーエイジ招集についても、「ドイツサッカー連盟や監督、スタッフのプランや意向がまず重要で、そのうえで必要とされれば嬉しく思う」と前向きだ。一方で、「今後については、家族とゆっくり考えたい」とも語っていた。

 ケルンとしては、ポドルスキの”ブランド”を有効活用し、ドイツや各国から有望な若いタレントを獲得したい。そう考えているようだ。

 その計画もまた魅力的に映る。ただ、神戸でのシーズン終盤に再び輝きを取り戻したなか、もう少し現役にこだわりたいというのも本音か。

 果たして、ポドルスキはどのような道を選択するのか――。

関連記事:【天皇杯】ポドルスキが去就について語る「神戸が優先。家族と話し合い考える」

[文:サカノワ編集グループ]

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