【U-23日本代表採点】MOMは小川。東京五輪に近づいた橋岡と相馬。GKは大迫が軸か、オーバーエイジか、あるいは…
[MAN OF THE MATCH=マン・オブ・ザ・マッチ] 小川航基(日本)
U-23カタール代表に1-1ドロー。齊藤も今後チャンスがありそうだ。
[タイU-23アジア選手権 GS3節] 日本 1–1 カタール /2020年1月15日/タマサート・スタジアム
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。1点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。
◎採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
寸評
▽先発出場
GK
12 大迫敬介 3
今大会のPK3本はいずれもコースに反応していたが止められず。今後のクラブでの活躍が大きく関わってくるが、東京五輪は大迫を軸でいくのか、オーバーエイジを選択するのか、あるいは湘南に加入した谷晃生の逆襲があるのか。
DF
22 橋岡大樹 3
今大会初のストッパー起用。浦和でもあまり出場機会のないポジションだが、相馬のサポートはできていた。クサビを通そうとすることで、相手の意識を中央に向けさせた。4バックにした後半は右SBに。「決定打」は不足しているものの今回の中で東京五輪代表18人のメンバー入りへ一歩前進した一人。
2 立田悠悟 3
最後の砦としてその1対1の強さと高さは魅力。スピードとビルドアップに課題を見せた。ただ最後までよく耐え忍んだ。
17 町田浩樹 3
守備は及第点を与えられるものの、3バックだとどうしても攻撃への関与の低さが目立ってしまう。それでも試合ごとに周囲と適応する、対応力の高さを見せた。
MF
8 田中 碧 2
レッドカードによる退場は不運だったが、田中駿汰とのバランスが今回も決していいとは言えなかった。”微”修正力をつけたい。
7 田中駿汰 2
思い切った飛び出しからビッグチャンスを作る。第1戦よりも力のあるディフェンスも見せた。ただ数的不利も影響したが、バイタルエリアを使われるとボールを見る形でディレイの守備を選択し、チーム全体のラインを下げてしまっていた。
16 相馬勇紀 3(▼89分)
日本の攻撃の「出口」として、今回は右サイドからクロスを放ち続ける。攻撃的なカードとして五輪メンバー入りできるか――と可能性を示した。しかしライバルも多い。
5 杉岡大暉 2
相馬からのクロスにボレーで合わせ決定機を作る。ただ全体的に相手を脅かすプレー、相手の嫌がるようなプレーは限られた。
10 食野亮太郎 2(▼83分)
3試合連続での先発。足もとに吸い付くようなボールコントロールなど技術の高さは見せた。ただ、なかなかいいところを見せられず、田中碧の退場もあり勝負どころで交代を余儀なくされた。
19 旗手怜央 2(▼ HT)
ビッグチャンスでのシュートは枠を捉えられず。裏のスペースをよく攻略しているとも言えるが、フィニッシュの精度を欠いて、結果の伴わない3試合となった。
FW
9 小川航基 3 [MAN OF THE MATCH]
数的不利から意地のミドルをねじ伏せる。磐田でも結果を残し続ければ、十分五輪代表入りはできる。ただ今大会、日本はこうした「個」のホームラン的なゴールしか生まれなかった。森保監督が連動性の質をそこまでこだわらず、それでいいと思っている感もあるところに、このチームの根本的な問題がある。
▽交代出場
MF
6 齊藤未月 2(△HT)
シュート態勢に入った相手を倒す形になりPK献上。VAR導入により、ゴール前でのプレーの選択肢について考えさせられるシーンにもなった。今後の親善試合でもチャンスがありそうだ。
FW
18 田川亨介 ー(△83分)
3試合連続での切り札起用。今回は数的不利な状況だったこともあるが、有効打を放てず。
MF
21 松本泰志 ー(△89分)
前線に張り出す選手たちを生かしつつ自らも生きようと最後のカードで投入。しかしアディショナルタイムと合わせて5分と出場時間が短く、ほとんど何もできないまま試合終了に。
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[文:サカノワ編集グループ]