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ポドルスキが年俸6億円、シンガポールからの越境通いでジョホールDTと契約か。しかし課題も…

天皇杯決勝に臨んだ神戸のルーカス・ポドルスキ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

去就に関するコメントはなし。新スタジアムで親善試合を観戦。

 ヴィッセル神戸との契約が今月31日で満了を迎える元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキがこのほど、マレーシア1部リーグのジョホール・ダルル・タクジムFCを電撃訪問した。練習場や4万人収容の最新球技場スルタン・イブラヒム・スタジアムでクラブオーナーであるトゥンク・イスマイル・イブラヒム皇太子から説明を受け、さらに1月15日に行われたシンガポールのホーム・ユナイテッドとの親善試合も観戦した。

『スカイ』、『ビルド』などの報道によると、イブラヒム皇太子はポドルスキ獲得について「彼は私と連絡を取り合い、移籍に興味を示してくれました」と語る。一方、すでに外国籍選手枠の5人が埋まっていることなど「いくつかのハードルが残っています」とも明かしているそうだ。

 しかもジョホールDTが提示した条件は、年俸5000万ユーロ(約6億1000万円)と破格。ポドルスキは家族とともにシンガポールに住み、そこから国境を越えて通うことを検討している。そこまで、より具体的に報じられている。

 ちなみに「ジョホールバルの歓喜」で日本でも知られるジョホールは、シンガポールとの国境沿いにあり、通商によって栄えてきた町でもある。

 ジョホールDTはクラブのSNS公式アカウント( @officialjohor )で、ポドルスキ訪問の様子を大々的に伝えている。一方。ポドルスキも同日、イブラヒム皇太子との2ショット写真をツイッター( @Podolski10 )で公開して、「プリンスが皇太子と会う(Prince meets Prince)」とメッセージを添えている。

 ただし、クラブもポドルスキも、契約や今後のプレーに関することについては一切触れていない。

 2017年に神戸へ加入したポドルスキは、昨季、真珠腫性中耳炎の手術などを克服。2020年元日の鹿島アントラーズとの天皇杯決勝でも先発し、悲願のクラブ初タイトル獲得を果たした。

 また、今季で契約が切れる状況について、ポドルスキは天皇杯決勝の試合後、『サカノワ』の取材に対し、次のように語っていた。

「まだ何も決まっていません。いくつかの話が来ていて、神戸から公式なオファーはもらっていません。3日にはドイツへ旅立つ予定です。ドイツでゆっくり、将来のことについては考えたいです」

「自分は今、神戸の選手であり、神戸が自分を来季も必要としてくれれば、しっかりとした話し合いをしたほうがいいと思います。また、家族とも、どこがいいのかを考えたい。もちろん日本は自分の中で優先順位が高いです。神戸からオファーがなければ、考えればいいとも思います。今シーズンは病気になり、手術も受けて、一時期は薬漬けのような状況になりました。難しい時期を乗り越え、このタイトルで結実できました。しっかり休んで、2、3週間後には、気持ちもハッキリさせたいと思います」

 これまで移籍専門サイト『トランスファーマーケット』などによると、ポドルスキは2022年まであと2シーズンは現役でのプレーを考えているという。そうしたなか、メジャーリーグサッカー(MLS)のシカゴ・ファイアー、母国ポーランドのグールニク・ザブジェも彼の獲得を検討していると言われてきた。またポドルスキは「すでにいくつか断りを入れている」とも話しているそうだ。

 一方、神戸からは年俸6億円からの大幅減額でのオファーが出されていると見られる、

 1.FCケルンやバイエルン・ミュンヘンで活躍してきたレフティは、アジアチャンピオンズリーグ( ACL )初挑戦(ジョホールDTは神戸とグループステージ同組)、東京オリンピックへのオーバーエイジによる参戦も目標に掲げる。果たして、どのような決断を下すのか。

関連記事:【天皇杯】ポドルスキが去就について語る「神戸が優先。家族と話し合い考える」

[文:サカノワ編集グループ]

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