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レアル・マドリードに完敗もサラゴサ香川真司は「大きな収穫」に

サラゴサでの香川真司。(C)Real Zaragoza

スペイン国王杯、トップ下でフル出場。多くのチャンスを作り出す。

[コパ・デルレイ ラウンド16] サラゴサ 0-4 レアル・マドリード/2020年1月29日(日本時間30日5時)/ラ・ロマレーダ

 コパ・デルレイ(スペイン国王杯)のラウンド16、レアル・サラゴサは0-4でレアル・マドリードに敗れた。サラゴサの香川真司は4-2-3-1のトップ下でフル出場し、自らも惜しいシュートを放ったほか、起点になって決定機も作り出した。日本代表の10番”候補”は、1部昇格を懸けたリーグ後半戦に向けて調子を上げてきたことを改めて実証。サラゴサにとって大きな収穫になった。

 両チームともに主力とサブ組を合わせた「1・5軍」と言える顔触れに。レアル・マドリードは開始6分にショートコーナーから、ファーサイドで詰めたフランス代表DFラファエル・ヴァランのゴールで幸先よく先制に成功する。さらに32分にも敵陣での素早い切り替えしからボールを奪い切ると、ルーカス・バスケスが追加点を決める。

 一方、サラゴサはホームの大声援の後押しを受けながら主導権を握る時間帯も作る。スペースを突いた香川が惜しいシュートを放ち、さらにゴール前で起点となっての反転からのパスでチャンスメイクするなど存在感を示した。そしてエースのルイス・スアレスを投入するなど勝負に出るが――。

 それでも力の差を見せつけたのが白い巨人だ。アウェーチームはやや劣勢かと思いきや、逆襲から72分にヴィニシウスが3点目。79分に教科書通りのサイドの崩しから、ダニエル・カルバハルのクロスを途中出場のカリム・ベンゼマが押し込み4点目。牙をむいた時のプレー精度の差を見せつけた。

 サラゴサは現在リーグ4位。後半戦に向けて香川が”復活”し、攻撃のオプション、さらにはレギュラー争いに加わってきたのは頼もしい限り。試合後、サラゴサのサポーターからも健闘を称える大きな拍手が送られていた。 

 両チームのメンバーは次の通り。

▼レアル・サラゴサ
▽先発
GK
13 アルバロ・ラトン
DF
27 エンリケ・クレメンテ
18 ピチュ・アティエンサ
20 シモーネ・グリッポ
22 デルマス
MF
12 ハメス・イグベケ
16 イニゴ・グアラス
9 アルベルト・ソロ
(74分→14 ラウル・グティ)
8 アンドレ・ペレイラ
(58分→15 アレハンドロ・ブランコ・サンチェス)
23 香川真司
FW
7 ミゲル・リナレス
(58分→26 ルイス・スアレス)

▼レアル・マドリード
▽先発
GK
1アルフォンス・アレオラ
DF
12 マルセロ
4 セルヒオ・ラモス
(68分→6 ナチョ)
5 ラファエル・ヴァラン
2 ダニエル・カルバハル
MF
15 フェデルコ・バルベルデ
8 トニ・クロース
16 ハメス・ロドリゲス
FW
25 ヴィニシウス
(73分→21 ブラヒム・ディアス)
18 ルカ・ヨヴィッチ
(73分→9 カリム・ベンゼマ)
17 ルーカス・バスケス

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[文:サカノワ編集グループ]

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